試験公開だがAquaで動く「GIMP 2.6」登場

Mac OS Xネイティブの描画環境 (Aqua) で動作するGIMP 2.6のバイナリパッケージが公開された。動作環境はMac OS X 10.4 (Intel) 以降、「GIMP.app」のWebサイトから無償ダウンロードできる。

公開されたGIMPのバイナリパッケージは、コードベースに10月1日 (米国時間) リリースのGIMP 2.6を採用。描画をX Window System (X11.app) に依存しないようコンパイルされているため、Aquaネイティブのアプリケーションとして利用できる。ただし、動作検証が進んでいない実験的なリリースであり、キーボードショートカットが動作しない、アイコンへのドラッグ&ドロップでファイルを開けない、ヘルプページを開こうとするとハングアップする、など多くの不具合が報告されている。

ソースコードのビルドには、Imendio社が中心となり移植作業が進められたMac OS Xネイティブ版「GTK+ on OSX」の成果が使用されている。ただし、9月25日に配布開始されたフレームワーク (.framework) に依存する形式ではなく、Mac OS X向けにUNIX汎用ソフトウェアを整備するプロジェクト「Mac Ports」の成果を利用し、アプリケーションバンドル (.app) 内に内包する形でビルドされているため、Gimp.appの配布物単独で動作させることが可能。