IE8に"IE=EmulateIE7"登場、"IE=7"よりも適切な互換指定

IE8のベータ2が2008年8月に登場することは先日発表があったばかりだ。今回のベータ2では日本語版を含めて多くの言語版が同時に公開される見通しになっている。同社では一気に増えるダウンロードトラフィックに対応するためベータ2公開へ向けた準備を進めている。

IE8の登場へ向けこれまで議論の対象になってきたのは、IEがこれまでの互換性を重視したレンダリングを標準として採用するのか、それとも標準規約に準拠したレンダリングをデフォルトとして採用するかだった。以前はIE7レンダリングとの互換性を重視した設定がデフォルトになるのではないかとみられていたが、同社は標準規約に準拠したレンダリングをデフォルトに採用すると発表した。これはWebの将来にとって好ましいものだ。

しかしながら短期的にみた場合、これまでIE6やIE7でレンダリングがうまくいくように調整されたサイトが、IE8では崩れて表示されるという問題を起こす可能性が増えたことを意味している。これは多くのWeb管理者にとって許容しがたいものといえる。

これに対する措置としてMicrosoftでは、HTTPヘッダX-UA-CompatibleタグやHTMLメタタグにおいて"IE=7"と指定すればIE7スタンダードモードでのレンダリングを試みるような処理をIE8ベータ1に追加した。これで従来との互換レンダリングを確保しつつ、デフォルトでは標準準拠のレンダリングを使おうというわけだ。しかしこの方法にも問題があった。コンテンツは互換モードだがHTTPヘッダは"IE=7"が指定されているような場合、互換モードの方もIE7レンダリングで描画されてしまう。

今回これを解決するため新しく"IE=EmulateIE7"の指定が導入された。"IE=EmulateIE7"ではIE7レンダリングを採用するものの、互換モードが指定されている場合には互換モードでレンダリングされるようになる。ほとんどすべての場合において"IE=7"よりも"IE=EmulateIE7"の方が扱いやすい指定といえる。"IE=EmulateIE7"は2008年6月のセキュリティアップデート適用後IE8ベータ1から実装されている。Web管理者は"IE=EmulateIE7"の試験をはじめた方がいいだろう。



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