Sun Microsystemsは6日 (米国時間)、マルチプラットフォーム対応の仮想化ソフト「Sun xVM VirtualBox 1.6.2」をリリースした。動作環境は各種Linux OSとWindows、およびMac OS XとOpenSolaris、Intel x86およびAMD64を搭載したハードウェアプラットフォームをサポートする。ソースコードは、一部機能を省いたOpen Source Editionとして、GNU GPLv2準拠のもと公開される。

今回のリリースは、5月に公開されたv1.6のメンテナンスアップデート。GUI画面から複数のシリアルATAドライブを追加できない問題や、AND-V有効時に発生していた仮想マシンのブート処理や安定性に関する問題が解消された。

ホストOS別の機能も改良が加えられ、Windows版では、高負荷時の安定性向上や物理ディスク (RAWパーティション) がロックされる問題が解消されている。Solaris版では、CPUビルトインの仮想化支援機能「Intel VT-x」と「AMD-V」が利用可能となり、これでVT-xに対応しないプラットフォームはMac OS Xを残すのみとなった。

VirtualBoxは、独InnoTek社が開発した仮想化ソフト。QEMUやQtなどオープンソースの技術を取り入れて開発が進められ、WindowsとMac OS XのほかLinuxもサポートしている。2008年2月にはSunにより買収、サーバからクライアントまでカバーするという同社の仮想化ソフト戦略のもと、開発プロジェクトが進行している。