ネットジャパンは23日、同社が取り扱うRaxco Softwareのデフラグツール「PerfectDisk 2008」ならびにLeapfrog Softwareのシステム復旧ツールに関する説明会を開催した。

Raxco SoftwareのCEOであるBob Nolan氏

Windowsに標準搭載されているデフラグツールは、"スケジュール設定が簡単にできない"、"空き領域が統合されない"、"ファイルを不規則に配置する"、"レポートを取得できない"などの課題があるだけに止まらず、IT管理者の観点からも"集中管理ができない"、"Active Directoryに統合できない"、"診断情報を取得できない"といった課題を抱えていた。

PerfectDisk 2008は「メモリの節約が可能ながら全体的なパフォーマンスの向上が可能」(Raxco SoftwareのCEOであるBob Nolan氏)なツールであり、"重複したファイルの削除機能"や"選択しファイルのみの最適化"などを搭載している。

また、システムがアイドリング状態の時に、自動的にデフラグを行う「Stealth Patrol」なども搭載しているほか、空き領域が統合されていることにより、デフラグ後にファイルを追加した場合でも、分散して配置されずに、連続した状態で配置することができ、ファイルの断片化を防ぐことが可能となっている。

PerfectDisk 2008の特長

PerfectDisk 2008には一般ユーザー向けの「PowerX PerfectDisk 2008 Pro」のほか、企業向けに「NetJapan PerfectDisk 2008」および「NetJapan PerfectDisk 2008 for VMware」が用意されている。いずれの企業向け製品ともに6月末~7月初旬にかけての発売が予定されている。

企業向け製品には「PerfectDisk 2008 Command Center」が搭載される。これは、複数のPerfectDisk 2008を管理することができるツールであり、システム全体のレポートの入手やデータベースの選択・展開ができる。また、「AutoPilot」機能により自動でリモートデフラグを実行することが可能となっている。

PerfectDisk 2008 Command Centerでリモートデフラグが可能に

"NetJapan PerfectDisk 2008 for VMware"はVMwareの仮想ディスクに対応したバージョンであり、仮想ディスクの未使用スペースの回復などが可能だ。実際に行われたデモでは、クラスタサイズが2.5GBであったものが、デフラグを終えると2.0GBまで減少した。

NetJapan PerfectDisk 2008 for VMwareにより仮想ディスクのデフラグが可能に

一方、システム復旧ツールはLeapfrogが開発する可用性技術「ISR(Immediate System Recovary)」とバックアップ技術「IDR(Immediate Disk Recovery)」を組み合わせたもので、日本国内向けには「StandbyRescue Lite(SRL)」、「StandbyRescue Multi(SRM)」、「PowerX StandbyDisk」の3製品が提供される。

SRLはHDD内に"スタンバイエリア"と呼ばれる領域を構築、そこにシステムをバックアップすることで、障害発生時にシステムを再起動することで、瞬時に健全なシステムに切り替えることが可能なツール。

SRMおよびPowerX StandbyDiskは、SRLにハードウェアおよびデータの保護機能を追加したツール。複数のHDDを使用することで、ドライブ全体、もしくはユーザーが選択するパーティションのみの複製が可能だ。また、ディスク全体もしくはフォルダ、ファイルのみをコピーするか、復元するかを選択でき、スケジューリングして実行することが可能となっている。

また、PowerX StandbyDiskでは、リアルタイムでミラーリングを行う機能を搭載。特別な設定やスケジュール作成を必要とせずに、ドライブ全体を即座に複製することが可能となっており、デモではプライマリのHDDを引き抜いてもシステムが落ちずに以前の状態のまま稼働していることが披露された。

なお、SRLはすでに出荷を開始しているが、SRMおよびPowerX StandbyDiskは6月もしくは7月頃の提供が予定されている。