STMicroelectronicsとFreescale Semiconductorは28日、2006年より行ってきた共同開発プログラムの成果として、プロセッサアーキテクチャ「Power Architecture」を用いた車載用マイコンを発表した。

両社が発表したのは、自動車のパワートレイン、ボディ、メータパネルおよびセーフティ/シャーシそれぞれに対応した4製品。4製品ともに90nmプロセスを採用したフラッシュマイコンで、Freescaleが米テキサス州オースチンに保有するウェハ工場ならびに、STMicroelectronicsがイタリアのアグラテに保有するウェハ工場において、ファーストシリコンが製造された。

ファーストシリコンの製造に際し、FreescaleのEMEA(Europe, Middle East & Africa)およびグローバル・オートモーティブ・マーケティング責任者のデニス・グリオット氏は、「両社が共通のマイコン・アーキテクチャ・プラットフォームを採用することにより、Power Architectureを車載用マイコンコアの主流にするという目標に近づくことができた」とコメントしている。

4製品は、いずれもアジア太平洋地域、ヨーロッパ、日本、および米国における自動車業界の顧客に対し、2008年第1四半期にサンプル出荷が行われる予定だ。また、製品情報、価格および2社供給体制については、2008年後半に発表する予定としている。