ヤフーと米eBayは4日、インターネットオークションの分野において業務提携を行うと発表した。

発表によると、両社は出品情報データベースなどのAPIを相互提供して日米両国内に購買代行サイトを構築し、Yahoo!オークションとeBayの両方の出品物をシームレスに閲覧、入札・落札できるようにするとしている。具体的には、ネットプライスドットコム子会社のショップエアラインに運営を委託する購買代行サイト「セカイモン」を日本国内に同日付けでオープンし、2008年3月までにYahoo!オークションにてセカイモンの購買代行サービスを利用可能とすることでeBayの出品物の閲覧/入札/落札ができるようにする。さらに、2008年中にeBayでYahoo!オークションの商品が購入できる代行サイトをオープンし、Yahoo!オークションの出品物の閲覧/入札/落札を可能とする。

ヤフー代表取締役社長、井上雅博氏は、「世界的な市場を持つeBayと共同で、クロスボーダートレーディングの世界に携われることは非常に素晴らしい機会であり、Yahoo! JAPANのオープン化戦略の一翼を担う取り組みだと考えています。私たちは、今回の共同サイトを通して日本のお客様に新たなオークションの魅力を体験していただき、さらに利用者視点のサービスを提供していくと共に、引き続き安心して参加できる環境を作っていきたいと思います」とコメントしている。

また、eBay代表取締役兼CEOのメグ・ウィットマン氏は次のように述べている。「このたび、eBayがYahoo! JAPANとパートナーシップを組み、日本のお客様にeBayの世界的な市場でのお買い物ができる特別なサイトをご提供できることに大変わくわくしています。今回の合意のもと、私たちは、eBayが得意とするクロスボーダートレーディングとYahoo! JAPANの日本市場における専門知識を上手く融合させ、日本のお客様に最高のお買い物を経験していただけるよう尽力してまいります」