米IBMは1日(現地時間)、新しい企業向けセキュリティサービスと製品を発表した。

今回発表されたのは、ネットワーク上を流れるデータを通信途上で分析し、さまざまなタイプの機密情報を検出して送信を阻止するデータ検査機能「IBM Proventia Content Analyzer Technology」。Proventia Network Intrusion Prevention System(IPS)製品ラインに搭載される。

また、IBM Tivoliを活用して情報ライフサイクル全体を通じてデータ保護強化を行うデータセキュリティの新サービスは、以下の3つとなる。

  • IBM Data Security Services for Activity Compliance Monitoring and Reporting…コンプライアンス違反や悪用を意図したデータベースへのアクセスを判定、監視して、脆弱性を警告する

  • IBM Data Security Services for Endpoint Data Protection…ユーザー端末内のデータを不正アクセスから保護する

  • IBM Data Security Services for Enterprise Content Protection…故意または過失による機密データを防ぐデータ紛失防止サービス

さらに、データセキュリティ、およびコンプライアンス管理向けソフトウェアとしては、

  • IBM User Compliance Management Software…継続的な監査と収益を生み出すアプリケーションの可用性に悪影響を及ぼす違反行為を警告するIBM Tivoli向けソフトウェア
  • IBM QuickStart Services for Tivoli Compliance Insight Manager…自動化されたセキュリティ情報、およびイベント管理ソフトウェアの確実な導入を促進するIBM Tivoli向けコンプライアンス管理ソフトウェア
  • IBM Online Application Security and Compliance Management…および不正データアクセスに関連する脆弱性を突き止め、オンライン環境におけるセキュリティ、プライバシー、コンプライアンス違反から保護する

が新たにリリースされた。

このほか、同社のメインフレーム「System z」には以下のアップデートが行われた。IBM z/OSではセキュリティのさらなる強化によるアクセス制限機能などが加わったほか、IBM Tivoli zSecureスイートではConsul買収により獲得した技術を活用することでメインフレームのコンピュータ環境に特化したセキュリティ管理、コンプライアンス、監査を行う。