The Apache XML Graphics Projectは24日(米国時間)、Apache FOPの最新版となる「Apache FOP 0.94」を公開した。Apache FOPはJavaで開発されたFOPの実装系。XSL-FO 1.1リコメンデーションを実装しており、0.94は大規模な再設計を行ってから2度目のプロダクションレベルリリースとされている。

FOP(Formatting Objects Processor)はXSL Formatting Objectsから派生したプリントフォーマットで、出力フォーマットに依存しないという特徴がある。Apache FOPはオブジェクトツリーとからデータを読み出し、最終的にPDF、PS、PCL、AFP、PNGなどの形式でデータを出力する。そのまま印刷処理を進めることも可能だ。

0.94ではシステムにインストールされているフォントを自動的に検出する機能が追加されている(このためXMLメトリックスジェネレーションはオプション扱いに変更)ほか、PDFにおける内部リンクの改善、UAX#14の改行への対応などいくつかの改善も実施されている。多くのバグも修正されていることから、Apache FOPのユーザは0.94へのアップグレードを検討されたい。