Intelは25日(米国時間)、「Intel C++ Compiler for Linux 10.0」および「Intel Fortran Compiler For Linux 10.0」を公開した。Intel C++ CompilerはC/C++コンパイラとデバッガを含んだ開発ツール。Intel 32ビット/64ビットプロセッサにおいて高い性能を発揮することを目的としている。同コンパイルを使うとHyper-Threadingテクノロジの機能を活用できるほか、スレッドアプリケーションのサポート、最適な技術の提供などが実現されている。GCC 3.x/4.xおよびG++と互換性があるため、既存の開発環境と統合しやすいという特徴もある。

Intel C++ Compiler for Linux 10.0では、パフォーマンスの改善、マルチコアへの対応強化、スレッド処理の改善、セキュリティチェック機能の追加、GNU Mudflapのサポート、OpenMP API対応の追加などが実施されている。

Intel Fortran Compiler For Linux 10.0でも同様の対応が行われているほか、Fortran 2003機能の完全対応、非同期IOのサポート、Cとの相互通信機能の改善などが実現されている。

両Compilerは基本的に商用プロダクトだが、非商用利用では無償で使うことができる。さまざまな変更が施されているため、従来のユーザはアップグレードを検討するとよいだろう