The Pidgin Project |
The Pidgin Projectは4日(米国時間)、インスタント・メッセージング(IM)クライアントの最新版「Pidgin 2.0.0」をリリースした。同プロジェクトのWebサイトでは、WindowsとLinux(Fedora Core)に対応したバイナリパッケージのほか、ソースコードの提供を開始している。
Pidgin 2.0.0は、名称を「Pidgin」に変更してから初めての正式リリース。新しいコンソールUI「Finch」を追加したほか、通信仲間を一覧する「Buddy List」や大規模チャットルームを表示したときのパフォーマンス改善、IPコンフィグレーションを自動化するBonjour(旧Rendezvous)のサポートなど、Gogole Summer of Codeの成果が取り入れられた。各種IMプロトコルのサポートも改善、手書きイラストをやり取りする「Doodle」に対応(Yahoo!)、最新のICQクライアントとのファイル転送に対応(ACM/ICQ)するなど、大幅な改良が加えられている。
Pidginは、AOL/ICQやYahoo!メッセンジャー、MSNメッセンジャーなど多数のプロトコルをサポートする、オープンソースのIMクライアント。GTK+ AOL Instant Messengerという名称で開発がスタートしたが、商標の使用を巡りAOLから強い要請を受け「Gaim」に名称を変更。しかしAOLが「AIM」の商標を得ると、今度はGaimに対し圧力をかけ始めたため、再び「Pidgin」に名称を変更している。