富士通のWindowsタブレットブランド「ARROWS Tab」の新しいモデルが「ARROWS Tab QH」だ。そして、購入時にその仕様を一部変更できる「カスタムメイドモデル」が「ARROWS Tab WQ1/S」となる。この「ARROWS Tab WQ1/S」を、直販サイト限定販売の周辺機器とともに試用してみた。
持ちやすくするための工夫がたっぷりのタブレット本体
家電量販店などで販売されているカタログモデル「ARROWS Tab QH」は、本体を差し込んでノートPC型にできるスリムキーボードとのセット販売が基本となっている。これに対して、"本体のみのシンプルな状態"が標準となるのが、富士通の直販サイト「富士通WEB MART」でしか購入できないカスタムメイドモデル「ARROWS Tab WQ1/S」だ。
まずは本体の外見をチェックしてみよう。
タブレットというと外見に凝るポイントはなさそうだが、「ARROWS Tab WQ1/S」の場合はしっかりと使いやすさを意識した仕掛けが施されている。わかりやすいのは、本体背面の素材だ。マットなだけでなく格子状で凹凸のあるテクスチャ処理が行われているため、軽い滑り止めにもなる。手がべったりと一面に触れるわけではないため指紋や手汗などが付着しにくい。
本体側面にも注目したい。
一般的に、薄い板状のタブレット端末は、テーブルなどに置いた時に持ち上げるための手がかりがなくなる。背面全体に対して、縁を若干薄くすることでテーブルと本体の間に隙間が作られているものが多いが、「ARROWS Tab WQ1/S」ではさらに側面自体に軽いくぼみがつけられている。どちらかというと、少しでっぱる形の側面加工が施されたモデルが多い中、くぼんでいるのは新鮮だ。この小さな処理が、側面に指を当てた時のほどよいひっかかりとなる。
本体サイズはW265.5×D188.8×H10.2mm。重量は約680gと軽く、片手で保持しながら容易にタッチ操作を続けることができる。毎日バッグに入れてWindowsを持ち運びたいという人に好適だろう。
ディスプレイ部は、ほかのタブレット端末よりも"長方形感"が少ない。これは一般的な「16:9」のアスペクト比ではなく、「16:10」を採用しているからだ。解像度としては1920×1200ドットとなる。10.1型に対しては十分すぎる解像度であり、狭い画面にも多くの情報を表示することが可能だ。カタログモデルでは表面加工に光沢のあるグレアタイプのみとなっているが、カスタムメイドモデルではノングレアタイプも選択可能。長時間使うユーザーにとって嬉しい選択肢だ。