リネージュ、リネージュ2、タワーオブアイオンなど、MMORPGというジャンルにおいて創世記から多くのユーザーに愛される作品を提供してきたエヌ・シー・ジャパン株式会社(以降、エヌシージャパン)。今年5月からは新作「ブレイドアンドソウル」がリリースされ、すでに大勢のユーザーで賑わっている。
本作品を円滑に運営するために、エヌシージャパンでは、開発陣だけでなく運営サイドなどにも、高い性能のコンピューターを導入しているという。ユーザーが体験するゲームの世界を、いかにして安定的に運営をしているのか。そこにはどのような要件のコンピューターが用いられているのか。今回、同社エンジニアへのインタビューを行ったので紹介したい。
リネージュ、リネージュ2、タワーオブアイオンなど、多くの人気作品を提供するエヌ・シー・ジャパン株式会社。2014年5月には、ビッグタイトル「ブレイドアンドソウル」をリリース |
数々のビッグタイトルを提供するエヌシージャパン
「前作のタワーオブアイオンから数えて5年振りに、新作『ブレイドアンドソウル』をリリースしました。同作品は構想期間7年、総製作費50億円と、コンシューマ向けのゲームタイトルとしては破格の規模のタイトルになります」と、話題のMMORPG「ブレイドアンドソウル」について語るのは、エヌシージャパン ブレイドアンドソウル コンテンツマネージャー 合田真二氏(以降、合田氏)だ。同氏は、多くのユーザーが待ち望んでいたビッグタイトルであるブレイドアンドソウルの企画・運営をおこなう部署を率いている。
「ブレイドアンドソウルは、メディアミックスという形で展開しています。多方面からのユーザーがそれぞれの世界観を持ってゲームに没頭できるスケール感がこの作品にはあると思います」と語る合田氏。2014年4月からはTBS系列でアニメ作品が放映され、アニメの主演声優タカオユキさんをメインパーソナリティに『アルカのおしゃべりラジオ』も放送した。また、別冊少年マガジンではゲームの主要登場人物「ジン・ヴァレル」をフューチャーしたノベライズも展開。ゲーム、アニメ、コミックス、ラジオと、あらゆるメディアを通じて、同作品の世界観を伝えている。
「これまでのオンラインゲームというと、作中に登場するNPC(ノンプレイキャラクター)の名前と顔が一致しないというものが多かったように感じます。しかし、ブレイドアンドソウルは、ストーリー性を重視しているため、作中に登場するNPCのキャラクター一人ひとりが個性的に仕上げられています」と語る合田氏。そのような「キャラが立った」作品だからこそ、メディアミックス展開も可能になったといえる。
「ブレイドアンドソウルでプレイヤーはまず、ゲームの中の自分の分身ともいえるキャラクターを作成します。ここでは非常に多くのパターンを用意しており、公表できる範囲で9,999兆通りもの組み合わせから作り出すことができます。他には居ない自分だけのオリジナルキャラクターが制作可能なので、没入感も高いのです」と合田氏が語るように、ゲームとしての導入部から一切の妥協が無いブレイドアンドソウルは、またたくまにゲームユーザーの間で高く評価されていく作品となった。
ユーザー視点からの企画・運営
高く評価をされる作品だからこそ、ユーザーのプレイ環境を安定的に運営し、継続的に魅力的なアップデートを行っていく事が強く求められる。「ブレイドアンドソウルの方向性を決めていくのが私の仕事です。ただしそこにおいては、資料を積み重ねて改善あるいはアップデートをするというのではなく、プレイヤー目線からの取り組みが重要だと考えます」という合田氏。そのためにはゲームについて熟知するというだけではなく、リアルタイムのプレイ状況の中、各ユーザーが何を考え、どういうことに不満を持ったり、改善を望んでいたりするのかを知る必要がある。「そのために私共の部署では、一人に2台ずつコンピューターが与えられています。1台はテスト環境が随時動いており、もう1台は日常業務をこなしつつ、ブレイドアンドソウルにプレイヤーとして接続しているのです」と合田氏は語る。
テスト環境用のマシンは様々なトライアンドエラーをしていくためには必須だ。更にもう1台用意されたコンピューターでは、ExcelやPowerPointといった業務ソフトにくわえ、常にブレイドアンドソウルが稼働している。もちろん、通常のプレイヤーからは見えない透明な存在としてではあるが、このようなかたちで企画・運営を担当するスタッフらが常にゲームを見守ってくれているのは、ユーザーとしても安心できる要素だろう。
「このゲームは美しいグラフィックはもちろん、アクション重視のゲーム性も人気の理由です。サーバ側ではほぼフルスペックな状態でサービスを提供していますが、実際にプレイしているユーザーが、当方起因の不具合などでカクついてしまうことは絶対に避けなければなりません」と語る合田氏。ゲームの勝敗にアクションゲームの要素を持たせることでスリリングな展開が得られることは、反面で、わずか0.00秒単位の遅延があればそれが勝敗を決定づけてしまうことでもある。サービスを提供する側とすれば、それは絶対に避けなければならない。
「さらにそのような状況が24時間365日続くわけですから、当然、それを見守る私達のコンピューターにも相応のスペックと安定性が求められます」と合田氏。こうした理由から、合田氏らのチームが必要とするマシンには、ブレイドアンドソウルが問題無く動くスペックはもちろん、何よりも高い耐久性が求められるのだ。
求められる要件に、高品質なコンピューターの提供で応えるG-GEAR
ユーザー目線での企画や素早い改善点の洗い出しなどに必須となるコンピューター選定には、パーツ構成やスペックの高さにくわえ、”常に安定稼働を続ける”という要件が最大のポイントとなる。「弊社では管理部門など、一部の部門は別として、全スタッフに複数台のコンピューターを与えています。約100名のスタッフに対し250台近いコンピューターが稼働していますが、故障率がもっとも低いのがG-GEARのコンピューターになります」と話すのは、コンピューターの管理を担当する、マネージャーの齋藤尚彦氏(以降、齋藤氏)だ。
マルチベンダー体制でコンピューターを導入してきた同社ではあるが、初期不良の無さ、経年使用時における信頼性の高さなどから、最近はG-GEARからほとんどのコンピューターを購入しているのだという。「導入されて、最初の初期セットアップを行うのが私達の仕事ですから、その時点で不具合があればすぐに分かります。他メーカーでは導入台数の中で一定の割合で初期不良が混ざるケースもありますが、G-GEARではそれが無い。また、マシンの故障や不具合で呼び出されることも、この製品ではほぼ無いのです」と斎藤氏は語る。
長年のPCパーツ販売実績で蓄積されたノウハウが、G-GEARブランドの製品には反映されている |
こうした品質の高さは、日本市場でもトップクラスのPCパーツ販売実績を持つ、G-GEARならではの取り組みが理由として挙げられるという。インタビューに同席した、G-GEAR法人営業を担当する株式会社Project Whiteの星久保 純一氏(以降、星久保氏)は、「パーツの選定や組み合わせによって起こりえる、相性やトラブルといったあらゆるノウハウを蓄積している点が弊社の強みです。G-GEARブランドとして販売する製品はすべて、それらのノウハウの基で構成し、くわえて負荷テストや加速度テストなどもクリアしています。厳しいパーツ選定や各種テストなどを経て製品化されたG-GEARのコンピューターですので、結果的にお客様から耐久性と信頼性といった品質の面で評価をされることが多いです」と語る。
ますます充実のブレイドアンドソウルを支えるG-GEAR
品質の側面以外にも、G-GEARが高い評価を得る理由があるという。「先日弊社が開催した、ゲストや一般ユーザーを招いての公開イベントで使用したコンピューターもG-GEARにお願いしました。オンラインゲームにおけるPvP(プレイヤーvsプレイヤー)での対戦ですから、グラフィックがカクついたり、操作に遅延があるとイベント自体が台無しです。実はこのときは、開催直前にかなりの台数を発注したのですが、その品質はもちろん、すぐに届けてもらえたことも大変助かりました」と合田氏が語るように、短納期をはじめとした取引企業に対する柔軟な納入体制も、G-GEARの良い所だという。
「気に入ったらすぐにでも必要なコンピューターを手に入れたいのですが、G-GEARでは企業の受発注システムに合わせた対応をしてくれます。見積もりから発注処理までが他社と比べてスピーディーに進められるのは、大きな利点です」と斎藤氏も話す。こうしたスピーディーで柔軟性のある対応が可能な点も、G-GEARが高い評価を得ている理由のひとつといえる。
近い将来、大型アップデートも予定されているブレイドアンドソウル。「美麗なグラフィックで評価をいただくゲームですが、それほどハイスペックでなくてもきちんと動作するように作られています。ですから、まずはお手持ちのパソコンで遊んでいただき、世界観やゲームが気にいったら、ぜひグラフィックス性能の高いパソコンでゲーム内の美しい景色や造り込まれたキャラクターを感じていただければと思います」と合田氏はメッセージを贈ってくれた。
ユーザーの気持ちを理解しながら行われている運営管理と、それを支えるG-GEARブランドのコンピューター製品。ブレイドアンドソウルは、今後も多くのゲーマーに感動的な世界を与え、進化を続けていくだろう。
(マイナビニュース広告企画)
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