「デュアルディスプレイ」か? それとも「クラムシェルモード」か?

「BL2710PT」はMacBook Airにケーブルを接続するだけですぐに利用できる。だが「BL2710PT」に付属している映像出力用ケーブルはアナログRGB(D-Sub15ピン)とHDMI、DVI-DL、DisplayPortの4種類。MacBook Airで映像出力用に使うThunderbolt(Mini DisplayPort)のケーブルは用意されていない。別途ケーブルを購入する必要があるが、アマゾンで購入した900円程度のケーブルでも問題なく利用できた。

アマゾンで購入したMini Displayport-Displayport変換ケーブル。値段は900円程度だった

ケーブルで接続するだけで、すぐに外部ディスプレイとして利用できた

MacBook Air 11インチモデルの1,366×768ドットと比べると、「BL2710PT」の2,560×1,440ドットはかなり広く感じる。この広さならWebページや資料を複数開いたり解像度の高い写真を閲覧しても、解像度が足りないと感じることは(しばらく)なさそうだ。

初期状態では「BL2710PT」とMacBook Airの液晶ディスプレイには、それぞれ別の内容が表示される。2つの液晶ディスプレイを使った、いわゆる「デュアルディスプレイ」と呼ばれる状態だ。デスクトップが拡張される分、画面あたりの情報量は増えて使い勝手は向上する……、はずなのだが、27型と11型ではサイズの違いが大きすぎていまひとつ使いづらい。それぞれの液晶ディスプレイを見る際、視線を上げ下げする必要があるのだ。そこでMacBook Airの「クラムシェルモード」を使って、「BL2710PT」のみのシングルディスプレイ環境で運用することにした。

クラムシェルモードとは、MacBook Airの天板(内蔵ディスプレイ)を閉じた状態のこと。通常は液晶ディスプレイの電源が切れてスリープ状態となるが、電源コネクタと外付けのキーボード、マウスをつないだままなら、天板を閉じた状態でも操作することができる。

あらかじめUSBケーブルあるいは無線接続のキーボードとマウスを接続しておく。今回はBluetoothのキーボードとマウスを利用した

「システム詳細設定」の「Bluetooth」から「詳細設定」を開き、「Bluetoothデバイスでコンピュータのスリープ解除を可能にする」にチェックを入れる

天板を閉じると一度スリープ状態となるが、キーボードかマウスを操作すると復帰してクラムシェルモードとなる

さて、これで「BL2710PT」単体での運用環境が整ったわけだが、MacBook Airが机の上に置きっぱなしでは作業のジャマだ。ということで、クラムシェルモードのMacBook Airを縦置きできるスタンドも用意した。置き場所についてはまだ試行錯誤中なのだが、MacBook Airを立てておくことで机の上を広々と使える上、見た目がスタイリッシュなので気に入っている。

デスクトップスタンドには、Twelve South社製の「BookArc for Macbook Air」を利用。ネット通販で4000円程度で購入

MacBook Airをスタンドにセットした状態。実際にはMacBook Airに電源ケーブルやMini Displayケーブルをつないで利用する

クラムシェルモードで運用している様子。デスクをスッキリ整理できるのがうれしい

筆者はクラムシェルモードでの利用を選んだが、デスクトップを拡張できるデュアルディスプレイ環境も便利だ。どちらを選ぶかは、好みの問題だろう。利用スタイルに応じてモードを使い分けるのもアリだと言える。