ノートブック SSD インストールガイド制作コンテスト【その1】

PLEXTORは、2013年4月から5月にかけて「ノートブック SSD インストールガイド制作コンテスト」と称するイベントを開催した。これは、ノートPCのHDDをSSDに換装する方法を解説する説明書を、Plextor製SSDのユーザーから募集するというもの。多くのインストールガイドが応募されたが、ここではその中でも秀逸なものを再編集して掲載する（写真・画面等は投稿者のものを使用）。

1：使用する製品をチェック

まず使用機器ですがSSDはPLEXTORの「PX-0256M5S」、ノートPCはASUSの「X201E-KX847W」となります。

2：OSの移行方針

本製品「PX-0256M5S」には、移行ソフトが付属していないので以下の2つのどちらかを選ぶ必要があります。フリーソフトもありますが、HDDとSSDの容量違いを自動で調整してくれないのでお勧めしません。

A：市販の「移行ソフト」と「外付けHDD/SSDキット」を購入して、HDDからOSと環境をすべて移行する
B：新しいOSを購入して、DVDからOSを新規インストール

　　 　　 　　 　　 　

	個人データの移行	追加出費	難易度
A：移行ソフト使用	○ 移行ソフトがすべて実施してくれる	△（約10,000円） 移行ソフトおよび外付けHDD/SSDキットが必要	△ 移行ソフトの習得が必要
B：OS再インストール	× 外付けHDD、USBメモリまたはクラウドで移行、各アプリは再インストールが必要	△（約10,000円） 余っているOSがなければOSの購入が必要	○（簡単） OSのインストールのみ。最新OSであればドライバを自力で探す必要なし

自分はすでに移行ソフト「Acronis True Image」と「外付けHDD/SSDキット」を持っていたのでAを選択。手順は、移行ソフトのマニュアルに記載されているので省略します。 データを移行する前に、ノートPCにSSDを装着するかどうかは、どちらでもOKです。移行ソフトを使用した際に移行元の設定だけ間違わないように気を付けてください。

上位モデルの「M5 Pro」には「NTI Echo Solution Suite」といった移行ソフトが付属しています。追加出費を避けたい人は、付属品をチェックしておくことをお勧めします。

3：ノートPCのHDDをSSDに換装

SSDに換装するにあたり、自分が気をつけているポイントは以下のとおりです。

ノートPCは分解可能か？
ノートPCの場合、HDDにアクセスしやすいかどうかは製品によってさまざまです。ネジを数本はずすだけでHDDを取り除ける製品もあれば、キーボードを取りはずさないとHDDにアクセスできない製品もあります。中にはアップル製品のように、分解するのに専用工具が必要になる場合も考えられます。初心者はノートPCの型番で検索し、分解方法を解説しているホームページを探してみるのがよいかもしれません。

ノートPCに搭載されているHDDの厚さは7mmか9.5mmか？
ノートPCで使用されているHDDの厚さは、7mmか9.5mmです。デバイスマネージャーやCrystalDiskInfoなどのソフトを使えば型番がわかるので、その型番で検索すれば厚さがわかります。HDDの厚さが9.5mmクラスであれば、7mmのSSDでも厚さを調整するスペーサーやスポンジを使えば対応可能です。HDDの厚さが7mmクラスの場合は、厚さ7mmのSSDを購入するのが無難でしょう。今回使用したノートPCのHDDは7mmでしたが、HDDにスポンジが取り付けられ、厚さを調整しているタイプだったので9.5mmのSSDでも取り付け可能でした。

HDDの使用領域はどのくらいか？
HDDの使用容量の1.5倍以上のSSDを用意します（HDDの総容量ではなく使用容量）。SSDは使用していない領域もバックグラウンドで活用し高速化してくれているので、空き容量がないと速度低下を招くことがあります。また、移行ソフトによっては、HDDのパーティションの割合をそのままSSDに適用してくれることもあります。

使用するOSはWindows 7以降か？
Windows 7以降のOSであれば、OSレベルでTrimに対応しているので速度低下を防げます。ですが今回使用したSSDでは、Trimと同様の機能（Instant RestorやTrueSpeed）をハードウェアに組み込んできるので古いOSでも安心して使用できます。

それでは実際にHDDからSSDに換装してみます。