ツクモが展開するプライベートPCブランド「eX.computer」。同ブランドは個人市場向けだけのパソコンだと思っている方はいないだろうか? 実はこのブランドは、個人ユースだけでなく、ビジネスユースにも広く応えてくれる。とりわけスモール・ミディアム・ビジネス(SMB)市場との相性はすこぶる高い。ここでは、eX.computerがビジネス用途にも向く理由を考えてみる。

eX.computerブランドの中でビジネスへの展開にも応えられるのは、主に「エアロストリーム(AeroStream)」「エアロスリム(AeroSlim)」「エアロミニ(AeroMini)」の3種類だろう。それぞれにメリットがあり、ビジネスでのさまざまなニーズに活用できる。まずは多くの企業で標準的に用いられている、スリムタワー型のエアロスリムからチェックしてみたい。

性能と省スペースのバランスの良さが魅力

エアロスリム RS5J-C32/S。幅10cm以下のケースを採用し、デスク上でスペースをあまり消費しない。黒を基調にしたデザインは、オフィス環境にもしっくりと馴染む

さらに他社のスリムタワーにはないアドバンテージがある。エアロスリムはケースの左側に大口径のエアインテークを設け、フレッシュなエアを取り込みやすい設計になっている。しかもこのインテークには12cm径の冷却ファンを取り付け可能。冷却能力を大幅に向上させることができ、ハイパフォーマンスなシステムでも安定した運用が可能となるのだ。なお、このインテークには防塵フィルタの装着にも対応しており、ホコリが内部に侵入しにくくすることもできる。


左側面に設けられたエアインテーク。ホコリが侵入しないよう、防塵フィルタを取り付けられる。なお、このフィルタは水洗いが可能。また内側には冷却ファンを取り付けられる。ツクモでオーダーすると、羽根にディンプルが施された静音タイプが備わる

省スペースなPCケースだが、内部空間は広々としている。ケーブル類はテープなどでまとめられ、エアフローを阻害しないようになっている

また、スリムタワーで採用される電源ユニットは、250W前後というのが相場となっているが、エアロスリムでは300Wの電源を採用する。目立たないが電源ユニットは、安定したパソコン動作に寄与する非常に重要なパーツ。相場よりも出力の高い電源を備えることで、より高性能なシステムを安定して運用できるのだ。冷却能力と電力供給、どちらもビジネスで使用するパソコンでもっとも大切となる安定動作を担保するためのものだ。

豊富なカスタマイズメニューでオフィスの用途に合った1台を!

eX.computerブランドは、豊富なカスタマイズメニューが用意されているのがポイントだ。エアロスリムもその例にもれず、各事業のニーズに応えられるようになっている。特に注目したいのがストレージにSSDを選択できることだろう。ノートパソコンのBTOメニューにSSDが用意されているのは珍しくはなくなったが、デスクトップでSSDをチョイスできるのはまだまだ少数派だ。SSDはHDDに比べ記憶容量が小さくなるというデメリットはあるが、OSや各種プログラムの起動が高速になるというのが利点。事業所によっては、データファイルはサーバーによる集中・共有管理といったところもあるだろう。となれば、従業員が使用するクライアントPCに1~2TBの大容量HDDは過剰ともいえる。むしろ、作業効率を上げるため、あえてデスクトップにSSDを選択する手もある。

エアロスリムのBTOメニュー。ストレージの項目にSSDが用意されている。容量にこだわらないのであれば、SSDでオーダーするのもありだ

繰り返しになるが、エアロスリムは省スペースとハイパフォーマンスのバランスの良いシステムを構築できるのが特徴。普段のオフィス業務に加え、ウェブサイトの制作といった多少のクリエイティブ業務が伴う事業所にピッタリともいえる。おすすめはCPUにCore i5、メモリ8GB、500GBのHDDあるいは128GBのSSD、Windows 7 Professionalといったところだろう。