Windows 8.1へサインインする際のパスワード、通常であればアカウント作成時に指定したパスワードを入力する。だが、タブレットをサポートするWindows 8.1の場合、さまざまなサインイン(認証)手法を用いることが可能だ。

PINでサインインする

Windows 8.1がサポートするサインイン方法の1つが、この「PIN」(Personal identification number)である。日本語では「暗証番号」や「個人識別番号」となるPINは、4桁の数字だけを使って、Windows 8.1にサインインする方法の1つだ。

指定したPIN番号はMicrosoftアカウントに紐付けされず、PCに保存する。万が一、PIN番号が漏えいしても、Microsoftアカウントへの影響は大きくない。通常のデスクトップPC/ノートPCだけでなく、タブレットなどでも簡単にサインインできるため、PINを使ったサインインはおすすめの設定だ。

なお、テキストボックス内に現れるアイコンをクリック/タップすると、入力したパスワードが表示されるので、入力した内容が正しいか確認するときに利用するとよい。

(図01)「Windows」+「I」キーを押すなどして設定チャームを開き、「PC設定の変更」をクリック/タップ

(図02)続いて「アカウント」-「サインインオプション」-「PIN」の「追加」ボタンをクリック/タップ

(図03)ここでMicrosoftアカウントのパスワード入力を求められる。テキストボックスにパスワードを入力し、「OK」ボタンをクリック/タップ

(図04)続いて4桁の数字を各テキストボックスに入力し、「完了」ボタンをクリック/タップすれば設定完了だ

(図05)設定後はPINを削除するための「削除」ボタンが加わる

設定後は既定のパスワードがPINに切り替わり、「サインインオプション」をクリック/タップすることで、従来のパスワードやPINと切り替えられる。必要応じて選択するとよい。

(図06)テキストボックスに設定した4桁の数字を入力するだけで、サインインが完了するようになる

ピクチャパスワードでサインインする

Windows 8.1にもう1つ用意されているサインイン方法が「ピクチャパスワード」である。お気に入りの写真とジェスチャー操作でサインインするというものだ。主にキーボードレスのタブレットで用いられる方法だが、デスクトップPC/ノートPCでも使える。

(図07)先ほどの手順(図01、図02)を参考に「サインインオプション」を開き、「ピクチャパスワード」の「追加」ボタンをクリック/タップ

(図08)ここでMicrosoftアカウントのパスワード入力を求められる。テキストボックスにパスワードを入力し、「OK」ボタンをクリック/タップ

(図09)ピクチャパスワードに用いる画像の選択を求められるので、「画像を選ぶ」ボタンをクリック/タップ

(図10)ピクチャフォルダーに格納された画像が列挙されるので、使用する画像をクリック/タップしてから「開く」ボタンをクリック/タップ

(図11)画像の選択を終えたら、「この画像を使う」ボタンをクリック/タップ。これで次のステップに進む

(図12)次にジェスチャー操作の設定だ。写真の特徴的な部分をクリック/タップしたり、円、直線を描くなど、写真上で3カ所(3通り)のジェスチャーを設定する

(図13)ジェスチャー操作が正しいか確認を求められるので、同じ操作を再び実行

(図14)これでピクチャパスワードの設定は完了した。「完了」ボタンをクリックして操作を終えよう

(図15)設定後はピクチャパスワードを削除するための「削除」ボタンが加わる。「変更」ボタンをクリック/タップすると、別の画像選択以外にも、現在のジェスチャー操作を「再生」ボタンで確認できる

ご覧の通り、ピクチャパスワードの設定は簡単だ。家族やペットなどお気に入りの写真を使えば、無機質なデバイスにもより愛着を持てるのではないだろうか。サインイン時は既定のパスワードがピクチャパスワードに変わるため、画面構成が若干異なる。

「パスワードを使う」ボタンをクリック/タップすれば、以前のパスワードやPINも使用できるので、必要に応じて選択するとよい。

(図16)ピクチャパスワードによるサインイン画面。先ほど設定したジェスチャーを実行

(図17)「パスワードを使う」ボタンをクリック/タップすると、PIN/パスワードによるサインインも行える

このほかにも、スマートカードおよびカードリーダーを用いてサインインする方法や、指紋認証装置を用いる生体認証といった方法もある。興味をお持ちの方は、関連デバイスを調べてみるといいだろう。

阿久津良和(Cactus)