Abit「Fatal1ty F-I90HD」

Intel LGA775プラットフォームに対応したHDMI搭載マザーボード「Abit Fatal1ty F-I90HD」

主な仕様
メーカー Universal abit
製品名 Fatal1ty F-I90HD
フォームファクタ マイクロATX
対応ソケット LGA775
対応CPU Core 2 Extreme QX/X、Core 2 Quad、Core 2 Duo、Pentium Extreme Edition、Pentium D、Pentium 4
対応FSB 1066/800MHz
チップセット ATI Radeon Xpress 1250
対応メモリ PC2-6400/5300/4200×4スロット(最大16GB)
統合グラフィック ATI Radeon Xpress 1250
ディスプレイ出力 HDMI、D-Sub15ピン
拡張スロット PCI Express x16×1、PCI Express x1×2、PCI×1
ストレージ SATA×4
RAID機能 チップセットSATA(RAID 0/1/0+1)
ネットワーク 1000Mbps×1(Realtek RTL8111B)
オーディオ 7.1ch HDオーディオ(Realtek ALC888)
インタフェース USB2.0×10

Universal abitのマイクロATXマザーボード「Fatal1ty F-I90HD」は、「ATI Radeon Xpress 1250」を搭載した製品だ。このATI Radeon Xpress 1250とは、AMD 690Gと同様のグラフィックス機能をIntel CPU向けに提供するチップセット。つまり言ってしまえばIntel Core 2 CPUとAMD製チップセットの組み合わせが可能ということだ。統合グラフィック機能は、DirectX 9に対応するとともに、映像出力にHDMI端子をサポート。Avivoによる映像の高画質化・再生支援機能も利用できる。このFatal1ty F-I90HDもI/OパネルにHDMI端子を装備しており、家庭のテレビを出力先としたホームシアターPC(HTPC)のベースボードに最適である。

HDMI以外のインタフェースはシンプル。キーボード/マウス用PS/2のほか、D-Sub15ピンアナログ、S/PDIF、7.1chオーディオ入出力、USB2.0×4にGbE用RJ-45

DVI端子を装備しない同製品にはHDMI→DVI-I変換コネクタも付属する

拡張スロットはPCI Express x16×1、PCI Express x1×2、PCI×1といった構成。PCIスロットが1本だけなので、拡張カードの選択は慎重に行う必要があるだろう。SATAは4ポート、メモリも4スロットと、こちらは標準的な構成で、HTPCを組むに用途には十分なスペック。チップセットの冷却がファンレス・ヒートシンクである点も好ましい。

ノースブリッジのチップはATIロゴのRS600

サウスブリッジのチップはSB600が組み合わされている

オンボード機能はギガビットイーサネットに対応した有線LAN、8ch HDオーディオなど。日本市場ではビデオカメラからの映像取込みなどIEEE1394のニーズが高いと思われるが、同製品には搭載されておらず、よく見るとパターンだけが残されている。そのほかでは、オプションとして無線LANカードとアンテナが用意されている。

LANチップは1000Mbpsに対応したPCI Express接続の「Realtek RTL8111B」

HDオーディオチップは「Realtek ALC888」

バリエーション製品の予定があったのか、ボード上にIEEE1394用と思われるパターンだけが残っていた

うちのPC、Intel入ってるけどチップセットはA○○

トップゲーマー「Fatal1ty」ロゴが目をひくFatal1ty F-I90HD

パッケージもフィルムを張るなど凝っている

トップゲーマー「Fatal1ty」の名前を冠しているFatal1ty F-I90HD。当然、高性能GPUを搭載すればゲームPCとして組めないことはないが、どちらかと言えばエンターテインメントPCを組むベースとして見るのが良いだろう。一番の差別化ポイントは、この製品がLGA775をサポートしている点だ。チップセット名がATIブランドではあるが、言うまでもなくこれはAMD製。AMD製チップセットでIntel CPUを動かす。これはマニアにはたまらない組み合わせ。また、オンボードGPUとしては高性能なグラフィックス機能、ビデオ再生支援・高画質化機能Avivo、Intel向けマザーボードでは貴重なHDMI標準搭載などが、このマザーボードの魅力だ。