北海道内の非電化ローカル線で活躍するキハ40形は酷寒地向けの車両で、二重窓を特徴としている。大半の車両が黄緑色・ラベンダー色の帯を施したカラーリングだが、帯広地区の根室本線などで国鉄時代の朱色塗装(首都圏色)を再現した車両も見られる。

朱色塗装のキハ40形。帯広地区を走る普通列車

滝川発釧路行の普通列車2429D。この日はキハ40形2両編成で運行された

真冬の日中時間帯、帯広地区の普通列車はキハ40形1両のみで運行されることが多い様子だった。そんな中、キハ40形を2両連結し、車体側面に特別デザインの専用サボ(側面行先標)を掲げた普通列車が通過していった。これが現時点で日本最長の定期普通列車となっている2429D。滝川駅を9時36分に発車し、終点の釧路駅に18時3分着。根室本線の各駅に停車しつつ、営業キロ308.4kmを8時間以上かけて走る普通列車だ。

JR北海道はキハ40形の老朽・劣化などを理由に、3月26日のダイヤ改正で利用者の少ない普通列車の運転本数を見直すとしており、根室本線も一部の快速・普通列車が運転取りやめとなる。この影響で2429Dも……と不安を抱かせたが、ダイヤ改正後も滝川駅9時40分発・釧路駅18時1分着で残されることになった。ただし、列車番号は現行の2429Dから変更となり、2427Dとしての運行となる。