ファーウェイ・ジャパンが6月に投入したSIMフリーフマートフォン「P10」シリーズ。前回はハイエンドモデル「HUAWEI P10 Plus」(以下、P10 Plus)のレビューをお届けしたが、今回はP10シリーズの低価格モデル「HUAWEI P10 lite」(以下、P10 lite)のレビューをお届けする。

P10シリーズのうち、スタンダードモデルの「HUAWEI P10」(以下、P10)が税別65,800円、ハイエンドモデルの「HUAWEI P10 Plus」が税別72,800円と、SIMフリースマートフォンとしてはかなり高価格帯に踏み込んでいる中、P10 liteは税別29,980円と半額以下のコストパフォーマンスを実現している。

P10 lite(サファイアブルー)の化粧箱と本体

CPUには独自開発の「Kirin 658 オクタコア」Cortex A53(2.1GHz)×4コア + Cortex A53(1.7GHz)×4コアを採用。内蔵メモリ3GB、ストレージ32GB、画面は5.2インチで、解像度は1,920×1,080ドット、バッテリー容量は3,000mAhとなる。

本体のサイズはW72×H146.5×D7.2mm、重量はスペック上は約146gだが、計測したところ145.5gだった。付属のクリアケースを付けた場合は157gとなった。

OSはAndroid 7.0(開発コードネーム:Nougat)を搭載。独自開発UIの「Emotion UI(EMUI)」は最新の5.1(WAS-LX2JC635B106)を搭載する。

低価格モデルながら高級感あるデザイン

低価格モデルと言っても仕様を見る限り、ミドルクラスのものだ。カメラ性能やディスプレイ解像度も高く、3,000mAhの電池容量は、連続通話(LTE)で約1,260分、連続待受(LTE)で約532時間と、普通の使い方なら頻繁な充電を気にせずにいられるレベル。前モデル「P9 lite」では対応していなかった9V/2Aの急速充電にも対応する。

見た目はダイヤモンドカット加工のフレームを採用したすっきりしたデザインで、曲面ガラスやメタルフレームにはリッチ感がある。カラーバリエーションは、サファイアブルー/プラチナゴールド/パールホワイト/ミッドナイトブラックの4色を用意しており、今回はサファイアブルーを試用した。

電源を入れて正面から撮影

縦長の箱の中で本体が取扱説明書類のケースとアダプタ類のケースに挟まれた、サンドイッチ状になって収まっている

内容物一覧

計測した重量は145.5gだった。スペック上は146gなのでそれより微妙に軽かった

本体左側面。デュアルSIM対応のSIMスロット

本体右側面。電源ボタン(左)と音量ボタン(右)

本体上面。P10やP10 Plusではイヤホンジャックが下面にあるが、P10 liteでは上面の配置

本体下面。左から、マイク、バッテリー端子(microUSB)、スピーカー

付属のクリアケースを装着したところ。背面の指紋認証は認識が早くて感動モノだが、人差し指を登録すると意図せずに触れる機会が頻繁になるので、登録する指は慎重に決めよう。もちろん、後から変更することも可能だ