説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『SNSで気になったWEBページをすぐパソコンで見るには?』という質問に答えます。

***

FacebookやTwitterなどのSNSアプリを利用していると、WEBサイトのアドレス(URL)が貼り付けられていることがよくあります。URLはハイパーリンクになっていますから、タップすればiPhoneの画面で閲覧することができますが、それをパソコンの大きな画面で見たい、というご質問ですね? Mac限定になりますが、「ハンドオフ」というMacOS/iOS共通の機能を利用すれば、URLをかんたんに受け渡しできます。

ハンドオフは、いわば「BluetoothとWi-Fiの合わせ技」です。Bluetooth Low Energy(BLE)の機能を利用して近くのiPhone/Macを検出し、同じApple IDでサインインしている端末にかぎり、データ受け渡し対象として認識します。BLEは省電力ですが通信速度で劣るため、サイズの大きいデータを扱うときにはWi-Fiへと通信経路を自動的に切り替えます。

ハンドオフの機能は特定のアプリのみ有効ですが、WEBブラウザのSafariはそこに含まれます。iPhoneのSafariでWEBページを表示しておくと、Mac側のハンドオフがその状態を検出し、ドック(Macの作業領域)左端にSafariアイコンを追加します。それをクリックすると、iPhoneで開いているWEBページがMacを開くことができるのです。

このしくみは、FacebookやTwitterでも利用できます。FacebookはWEBブラウザ機能を内包していますが(URLを含む投稿をタップするとアプリ内でWEBページが開かれる)、ハンドオフにはSafariで開いたページと認識されるため、なにもしなくてもMacに検出されますが、同じくWEBブラウザ機能を内包するTwitterの場合は検出されません。といっても、WEBページをSafariで開けばいいだけのことですから、すぐにMacで開くことができます。

Twitterアプリの場合、共有メニューで「Safariで開く」を選択すると、ハンドオフで検出されます