工場のスマート化を促進する技術・ソリューションが一堂に出展する専門展「第1回 スマート工場EXPO」が1月18日~20日にかけて、東京ビッグサイトにて開催されている。同展示会において、リコーブースは、黒いビニールテープをトレース用のラインとすることで、手軽かつ安価に無人搬送システムを実現できるデモを行っている。

同ブースはリコージャパン、リコーインダストリー、リコーインダストリアルソリューションズなどのグループとしての出展であり、同無人搬送車(AGV:Automated Guided Vehicle)はリコーインダストリーの「M2」を用いたもの。光学式(画像認識誘導)を採用することで、市販の黒色ビニールテープを認識し、それに沿って走行することが可能。工程の変更もテープの貼り替えだけで済むといった手軽さが売りだ。また、プログラミングも手軽で、PC上のエクセルやメモ帳などで作った運行支持をCSVファイルとして取り込むだけで良い。さらに複数台のコントロールなどを行うためのナビゲーションソフトも別に用意。これを用いることで、制御室などから、各AGVの状況などを把握することが可能となる。

リコーインダストリーのAGV「M2」のデモ。併せてRFIDの読み取りデモ(下段左)も行われている。バッテリ残量のチェックに関しては、搭載されているPC上に表示されているほか、ナビソフト側にも表示され、遠隔地からでも機体の状況を把握することができるようになっている

このほか、同ブースでは、ステレオカメラを用いた顔認識によるセキュリティソリューションや、単眼カメラを用いた作業支援システムといったカメラを用いたソリューションなどのデモも行われており、実際にどういったものかを触れて理解することも可能ととなっている。

カメラを用いたソリューションも複数展示されている