富士通コネクテッドテクノロジーズは25日、都内で新製品発表会を開催した。同社は2016年-17年冬春モデルとして、フラッグシップ機「arrows NX F-01J」をはじめ、個人、法人、キッズ、シニアに向けた全5モデルを投入する。

冬春モデルの注目機種「arrows NX F-01J」

富士通コネクテッドテクノロジーズでは、2016-17年冬春モデルとして「arrows NX F-01J」をはじめ、個人、法人、キッズ、シニアに向けた全5モデルを投入する

培った技術を異業種サービスで活用

発表会の冒頭、富士通コネクテッドテクノロジーズ 代表取締役社長の髙田克美氏が登壇した。富士通の携帯電話事業を母体にして2016年2月に発足した同社では、「ものとコトの融合」による新たな価値提供を目指している。

髙田氏は「つながることが人々にもたらす価値を追求する。これまで携帯電話の開発で培ってきた技術やノウハウをコアにして、端末だけでなく様々なサービスを展開していきたい」と説明した。

具体的には低消費電力、無線通信、人工知能、画像処理といった技術を異業種の製品やサービスの開発に役立て、また社会の課題解決をもたらすソリューションなどを提供していくことを想定している。

富士通コネクテッドテクノロジーズ 代表取締役社長の髙田克美氏は「スマホも成熟期を迎えた。これまで培った技術やノウハウを様々なサービスに応用していきたい」と語った

その一環として、髙田氏は同社が運営するシニア向けサービス「らくらくコミュニティ」を紹介した。これは新しいことにチャレンジしたいアクティブシニアを対象にしたSNSで、今日現在で80万人が登録しているという。

「らくらくスマートフォンをご利用の方と言えども、そのITリテラシーは年々高くなりつつある。そこで、同シリーズをお使いのお客様に楽しんでいただけるSNSを用意した」と髙田氏。ゆくゆくはNTTドコモをはじめ、様々な企業とコラボレーションすることでサービスを進化させていきたいという。

アクティブシニアを対象にしたSNS「らくらくコミュニティ」。登録者は2016年度末に100万人に到達する見込み