プラスワン・マーケティングは27日、SIMフリーWi-Fiルーター「ARIA2」や、「SAMRAI REI(麗)」の新色といった新製品、およびエンタメ総合サイト「music.jp」とのタイアップを発表。都内で開催された発表会では事業戦略についても語られた。本稿では、その様子を紹介していく。

FREETELが目指すところとは?

発表会ではプラスワン・マーケティングの代表取締役である増田薫氏が登壇。まずは事業戦略について紹介した。去年7月にFREETEL SIMを発売して1年が経つが、同氏はこの1年で、格安スマートフォンおよび格安SIM市場が一般ユーザーにまで広がっていると現状を分析。

プラスワン・マーケティング 代表取締役の増田薫氏

FREETEL SIMが料金面において安いと評判になっても、ユーザーの「一体、それはどこで買えるのか?」という疑問がある限り、裾野の拡大につながらないため、大手家電量販店に即時契約および開通が可能な専用の販売コーナーを設置してきたという。増田氏は7月中に目指す150店舗への実現に向け、これまでのヨドバシカメラやビックカメラ、ソフマップ、Smart Laboに加え、コジマとノジマにも専用コーナーを設置するとし、「今まで携帯電話を買っていた場所で同じ買い方ができる。その点にこだわってFREETELコーナーをどんどん拡大していく」と述べた。

増田氏によると、FREETEL SIMでは、LINEのメッセージとApp Storeダウンロードにおける通信料金が無料になるサービスが好評だという。通信内容については、利用料金は安いけど通信速度が遅いというのではなく、MVNOでも他社より速い通信を提供している点を強調。今年2月にスタートした回線増速を月2回行う「W増速マラソン」を今後も展開したいと話した。

また、SIMフリースマホの販売に関して国内で56%のシェアがあると説明。海外展開については従来までもメキシコ・チリ・カンボジアにおいて、この6月からはアメリカとカナダで製品をローンチしたといい、さらに今後、バングラデシュとペルーでも発売されるとのこと。増田氏は「北米、中南米、東南アジアに注力している」と述べ、海外での本年度見込販売台数は250万台だと語った。

SIMフリースマホの国内シェアは56%と説明

発表会では海外展開についても語られた