多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることも少なくありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、『内蔵ストレージの残量が厳しくなってきました。いい解決策は?』という質問に答えます。

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他の電子機器と比較すると、スマートフォンは拡張性が乏しいと言わざるをえません。内蔵ストレージ(ROM)の容量は購入当初のまま増設できず、バッテリーもエンドユーザによる交換は困難です。例外はほとんどのAndroid端末が採用している「microSD」で、空きが足りなくなればエンドユーザの裁量で自由に交換できます。

以前のバージョンのAndroidは、アプリをmicroSDに保存でき(アプリの仕様により保存できないものもあった)、インストール後でもアプリの保存場所を変更できたため、内蔵ストレージが不足してきたらmicroSDへ移動させて空き容量回復、といった使い方が可能でした。しかし、Android 4.0以降アプリをmicroSDへインストールすることが許されなくなり、アプリ移動というワザはもう利用できません。

しかし、写真やビデオ、音楽といったコンテンツのmicroSDへの移動は現在でも可能です。データの保存先を内蔵ストレージに指定しているアプリは多く、それらコンテンツをまとめて移動すれば、内蔵ストレージの空きは一気に広がります。

たとえば、スクリーンショットは内蔵ストレージのPicturesフォルダ以下に保存されますし、LINEやTwitterといったSNS系アプリでやり取りした写真も同様です。カメラアプリで保存先をmicroSDにしていても、連写撮影した写真データは内蔵ストレージに保存されるというケースがあります。

データを転送する手順は簡単、あらかじめmicroSDカード挿入しておき、「設定」→「ストレージ」→「SDカードへデータ転送」の順に画面を開きましょう。転送したい種類のコンテンツをチェックしたことを確認のうえ、「転送」ボタンをタップすればOKです。

写真や動画など嵩張るコンテンツは、microSDカードへまとめて移動すると内蔵ストレージの空きを素早く回復できます