多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることも少なくありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、『4月から飛行機にスマホを持ち込めなくなるってホント?』という質問に答えます。

***

ひょっとして、ICAO(国際民間航空機関)が航空機内へのリチウムイオンバッテリーの持ち込みを禁止する件でしょうか? 2月末現在、国土交通省や国内航空各社からそのような発表はありませんが、ICAOの発表内容がそのまま適用されるとすると、4月1日以降はリチウムイオン電池の機内持ち込みが厳しくなる可能性は大です。

ただし、発表された文面には「乗客・乗員の個人用電子機器に含まれるリチウムイオンバッテリーは除く」とあります。素直に解釈すれば、スマートフォンやパソコンに内蔵されているバッテリーは除外されると見ていいでしょう。

2016年2月現在、国土交通省が示す基準によれば、リチウムイオンポリマー電池を含むリチウムイオン電池を搭載した電子機器本体は、ワット時定格量160Wh以下のものであれば、航空機内への手荷物持ち込みおよび預け入れが認められています。

スマートフォン内蔵のバッテリーが容量1,800mAhだと仮定して、一般的な放電電圧の3.7Vで計算すると、ワット時定格量は約6.67Whとなります。4月以降運用基準が見直されても、機内への持ち込みを心配するような事態にはならないのではないでしょうか。

なお、モバイルバッテリーなど予備のリチウムイオン電池は、機内への手荷物持ち込みは認められているものの、預け入れは禁止されています。手荷物持ち込みは100Wh以下ならば個数制限なし、100Whを超え160Wh以下のものは2個まで認められていますが、ICAOの発表内容を踏まえると、今後見直される可能性は高いといえそうです。

リチウムイオンバッテリーの機内持ち込み基準が厳しくなっても、スマートフォン本体は影響ないと考えられます(写真はイメージです)