大人のみなさん、こんにちは。もうすぐ、クリスマス。お子さんがいらっしゃる方や、ご家族・恋人・ご友人にプレゼントを渡す方は、すでに準備を終えただろうか。

「プレゼントを贈る予定も、貰う予定もないよ」「くりすます? なにそれ?」と思った方。12月25日までの期間限定で、Twitter上にて開催されているキャンペーン「#クリスマスボックス」に参加してみてはいかがだろう。

「#クリスマスボックス」とは、プレゼントを貰ったり贈ったりすることができるTwitter上のキャンペーンだ。

プレゼントを貰いたい場合は、タイムラインにて回ってきたツイートや同キャンペーンの特設サイトから気になるボックスを選び、そのボックスを提供する人もしくは企業のアカウントをフォロー&ツイートするのみ。



同キャンペーンには、全日本空輸(以下、ANA)やサントリー、日本航空(JAL)、デジャヴュ、メルセデスベンツ、キリンビール、セブン-イレブンなどの企業のほか、長友佑都さんや藤田富さん、小島瑠璃子さん、小澤一敬さん、清水美加さん、マギーさん、西川瑞希さんといった芸能人やアスリートなどが参加し、ペア航空券や5万円分のQUOカードなど豪華プレゼントを提供している。

あくまでも"抽選で当選した人"が対象ではあるが、ご年配の方やサラリーマン、学生まで、Twitterユーザーであれば誰もがクリスマスプレゼントを貰うチャンスがあるのだ…!

ちなみに、プレゼントを贈る場合は、Amazonやライオン、GLAM LENSなど用意されたクリスマスボックスから好みのものを選択・クリックすることで、自身のフォロワーに対しツイートでボックスを贈ることが可能。このボックスを見たフォロワーは、ツイートについているボックスまたはURLをクリックすることで「〇〇%OFFクーポン」などのギフトを受け取ることができる。



たった1日で、フォロワー30万人増?!

さて、同キャンペーンが開始された直後、参加企業となるANAの公式Twitterアカウントのフォロワーが、初日で倍増となる60万アカウントを突破したという話が耳にはいった。

ANAといえば近年、デジタルマーケティングに注力しており、今年4月にはアドビシステムズが提供するデジタルマーケティングソリューション「Adobe Marketing Cloud」の導入や組織の編成などを行ってきた。

中でもソーシャルメディアの活用としては、今年からセルフサーブ型広告を全面解禁したInstagramだけでなく、FacebookやTwitterも積極的に活用。Twitterにおいては2013年6月より運用を開始し、オーガニック投稿を中心にANAのブランディングと販売促進を実施してきたほか、ブランディングに関しては、Facebookとの連動企画にも取り組んできた。

ANA マーケティング室 マーケットコミュニケーション部 井上 真里氏によると、今回のキャンペーンは「フォロワー数を増やし、少しでも多くの方にANAのサービスや商品を紹介し、売上げに貢献するため」実施した取り組みとなる。KPIとして、キャンペーン開始から2万5,000フォロワー増を想定・目標としてきたという。

「結果、開始初日にフォロワー数60万を突破しました。正直、驚いております。JR中央線の広告とTwitter Japanさまからの告知でスタートしましたが、人から人への拡散力も大いにあったと認識しています。Twitterの拡散力の凄さを体感した次第です」(井上氏)

また、Twitter Japan ブランドストラテジー ブランドストラテジストの治田 耕一氏は、今回の結果を「モーメントを捉えることができた好例」と分析する。

▼フォロワー数の推移
2015年11月30日 : 29万3,986 ※キャンペーン開始前日
2015年12月01日 : 61万4,780 ※キャンペーン開始日

「最初は小さかった話題の波紋が、さまざまなユーザーやインフルエンサーを巻き込んで徐々に大きくなっていったと考えられます。特に、"これから年末年始を迎える"という季節性に合致したのでしょう。『選択肢は4つのエリアだが、当選者はこの選択肢以外の行き先の航空券も選べる』というプレゼント内容が会話のネタとなり、話題が拡散していった傾向がありました」(治田氏)

つまり、てんちゃんなどフォロワー数の多いインフルエンサーが起爆点となって拡散していったほか、Twitterというプラットフォーム上に「年末年始の帰省モード」が漂っていた瞬間(モーメント)に、この話題と親和性の高い「旅行券」というキーワードで訴求でき、相乗効果を生んだというわけだ。

また、高校生クラスターを中心とするユーザーがこの"投票スタイル"を真似て、自身のクリスマスボックスを作成・ツイートするというミーム化現象も相まって、同キャンペーンへの期待感がさらに増幅。その結果、今回のようなフォロワー数の増加に繋がったと考えられるという。

最後に、ANAの井上氏は「このキャンペーンを機に弊社のフォロワーになって下さった方に、継続的にフォローしてもらえるよう、『タイムリー』『お得』『おもしろさ』をキーワードに、サービスや商品を身近に感じて頂けるような情報提供に励んでいきます」と今後の展望を語った。