2015年12月16日から18日、マイクロエレクトロニクス製造サプライチェーンの国際展示会「SEMICON Japan 2015」が東京ビッグサイトにて開催されている。今年の出展企業数は732(共同出展社を含む)で前年から7社増となっているが、なかでもフジキンのブースは必見だ。

「フジキン」ブースの様子

ブース中央では、大阪大学大学院 工学研究科 知能・機能創成工学専攻 浅田稔 教授が中心となって開発が進められている「レオナルド・ダ・ヴィンチ アンドロイド」のデモンストレーションが行われており、多くの来場者で賑わっている。

同アンドロイドは「テクノロジーが高度に発展し、ひとつの分野を深めるだけでなく、多様な分野の価値観を共有する必要がある現代において、科学・技術・芸術を統合し具体化したレオナルド・ダ・ヴィンチの精神が必要である」という考えのもと制作されたもの。

「レオナルド・ダ・ヴィンチ アンドロイド」の外観。ブースでは、アンドロイドと会話をしたり一緒に記念撮影したりできる

くるくると変化する表情や細かいシワの動きなどは空気圧を利用して調整されており、とてもなめらかだ。アンドロイドの動きや喋りは遠隔地から操作しているというが、まるでダ・ヴィンチが生き返ったかのように、とてもリアリティのあるアンドロイドとなっている。これをきっかけに、子どもや若い世代にものづくりへの興味を持ってもらえるよう、教材としての活用も想定しているという。

同社は、フジキンの制御技術などをロボット技術と融合することで、新しい未来を創造していきたいとしている。

「チョウザメ」の種苗生産も行っているフジキン。最終日には来場者にチョウザメをプレゼントするとのこと