iPhone 6s、iPhone 6s Plusが発売されて1週間が経過した。Appleが2015年に提案した最新のiPhoneのポイントは3点だ、MacBookに匹敵する処理性能を誇る64ビットプロセッサA9、1200万画素に向上して4Kビデオをサポートしたカメラ、そして感圧タッチパネルを採用した3D Touchだ。

なぜForce Touchから名前が変わったか

3D Touchは、これまでApple WatchやMacBookに搭載されてきた「Force Touch」と同じように、感圧タッチパネルとTapTic Engineによるフィードバックの組み合わせだ。

しかし、名前が変更された。

Apple Watchでは、押し込むだけの検知で、サブメニューを開いたり、文字盤のカスタマイズやリストのクリアなどに利用できた。MacBookではトラックパッドが物理的に上下動をしなくなったが、圧力を感知し一定の力以上をかけると、クリックとして認識してくれる。さらに押し込むことで、別の機能を呼び出すことができる。

これまでのForce Touchでは、Apple Watchは「タップ」と「押し込む」、MacBookでは「押し込む」と「さらに押し込む」、の2段階を利用して操作してきた。ジェスチャーとしては、通常のタップやクリックに、もう1つの動作が加わった、という位置づけだった。

iPhone 6sでも「押し込む」「さらに押し込む」、と力のかけ具合を検知する点で共通だが、これまでのマルチタッチで使われてきた「タップ」を加えて、操作方法としては3段階に増えたことになる。このあたりが名称変更の理由になっているのではないか、と考えられる。