モバイルルーターはまずここを見よう

モバイルルーターといっても無線LANルーターなので、基本的なスペックの見方は無線LANルーターに準じる。重要なポイントをチェックしていこう。もっとも、キャリアはモバイルルーターを何機種も選べるような売り方はしていないので、実質は最新機種の間と、1つ前のモデルの中から選ぶような形になることが多い。

  • 最大通信速度(通信規格)/対応バンド数

最大通信速度と通信規格については当然速い方がいいが、前述したように最高速度が出るエリアはまだ限られており、利用する場所によっては最新規格に対応していない型落ちの機種で安く済ませるという選択肢もありだ。対応バンド数についてはキャリアの場合はさほど気にしなくてもいいが、型落ち機種の場合、最近利用が解禁されたプラチナバンドなどに対応していないこともある。よくチェックしておこう。

  • サイズと重さ

サイズと重さは、今は総じてコンパクトな機種が多いので、さほど気にするほどはない。とはいえ持ち歩いて使うものなので、店頭で実機をよく確認しよう。

  • バッテリー駆動時間

バッテリー駆動時間はモバイルの生命線だけにしっかり確認したい。待ち受けがないのでどれもカタログスペックに近い時間動作すると考えていいが、山登りやキャンプなど長時間電源のない場所で利用する場合はモバイルバッテリーの使用可否など、充電方法も一緒に確認しておきたい。

  • 無線通信規格と接続台数

無線通信規格については、Wi-FiおよびBluetoothでの接続についてだ。無線規格はIEEE802.11acなど新しい規格の方が速度面でも快適性の面でも優れており、また5GHz帯が利用できれば、2.4GHz帯が混雑している場所でも確実に接続できる。Bluetoothについては速度こそWi-Fiにかなわないものの、バッテリー消費が少なく、長時間利用できる。接続台数については、5~10台前後のものがほとんど。古い機種では5台までの機種があるが、Wi-Fiに接続できる機器が増えた昨今、多少心もとないことが増えたので、10台以上接続できるものを選ぼう。

  • 操作しやすさ

操作しやすさについては、設定のしやすさと置き換えてもいい。スマホに専用アプリがあるものは設定しやすいが、さらに本体に液晶パネルがついて、本体だけである程度の設定ができるものが望ましい。ルーターのセキュリティについても、簡単にクライアントを登録する手段があるかどうかを確認しておくといいだろう。

スペック表をしっかり見比べることも大切なこと