iPad、してますか?

そんな事を考えていたら、連載1回分の長さを使い切ってしまいまして、今回は後半戦です。

冒頭の文句は冗談にしても、「動詞化する」というのは、サンフランシスコ界隈のテクノロジー企業では重要な指標になっているように思います。つまり、動詞にならないアプリは使われない、ということです。英語の場合、特に動詞化して扱われると、過去形になったり進行形になったりして分かりやすいですね。「Googleする」。説明するまでもなくウェブ検索です。日本語では「ググる」ですね。また「Facebookする」、これもFacebookでつながる、と言う意味で動詞になっています。日本語では……、使われてませんね。

Twitterは「Tweetする」ですが、これは元々さえずるという意味の動詞があり、それをサービス名に変えて動詞化を早めた、というテクニックを垣間見ることができます。「LINEする」、言いますよね。「Instagramする」、これも言います。日本では「インスタする」と略されるくらいですし。多分インスタントラーメンを作る動作を「インスタする」と言わないあたり、Instagramはラーメンに勝った、ということでしょう。

成功して動詞化を勝ち取ったアプリと、それを動作させるためのデバイス。デバイスは動詞を表現するためのものであり、特定の色がついてはいけないのです。そのため、「DSする」とは言うけれど、「iPadする」とは言わない。もし動詞化しても、何を示すか分からない。その言葉が特定の動作を示さないことは、狙い通りかもしれません。メーカーも、汎用的であることが、その価値を最大化する、と信じているはずです。

しかし、それ故の苦境、というのが現在のiPadでしょう。

最新のiPad Air 2。より美しくなったRetinaディスプレイと、薄型化を極め、高い処理性能を誇る。次のiPadがどうなるのか、自分自身を悩ませるような、完成形に近い存在と言える

お題

  • 【iPadを再起動しよう、その2】

解決策

  • →今やっていることと、なぜiPadが低迷しているのかを紐解く