前回の記事では、Raspberry Watchの製作の動機、初のRaspberry Pi工作から組み立てまで紹介してきたが、いよいよ起動と相成った。完成に至るまで2カ月。ゴールデンウィークに夏休みの宿題モードで何とかラストスパートかけて作り上げたものの……。

Raspberry Watch、念願の初起動なるか?

とりあえず、Raspberry Pi2につないだ電源ケーブルをモバイルバッテリーに接続。タッチパネルが光る。

あれ……?

この状態で点滅を繰り返すのみ。トホホ

タッチパネルが白く、時々点滅しながら光るだけで一向に起動画面が現われない。一瞬、焦ったが、もしかしたらと思い、試しに別のモバイルバッテリーから給電したら起動した。どうも、Raspberry Watch用に使う予定だったバッテリーは大きさはピッタリでも供給電流が足りなかったらしい。

仕方ないので、別の比較的小型モバイルバッテリーを用意してつなぐことにしたが、残念なことにバッテリーがケースに収まらない。ショック。仕方なく、ケースの脇を削ってバッテリーの端を出すことにした。

カッターとヤスリでバッテリーが何とか収まるよう加工した

モバイルバッテリーを入れ替えたら無事に起動。元々のモバイルバッテリー接続用の両端がMicroUSBオスの短いケーブルでは接続できず、通常のUSBケーブルに差し替え。何だか、ケーブルが目立つ外観に。

幼い頃、「機動戦士ガンダム」を初めて見た時に「どうしてザクはパイプを本体の外に出しているのだろう。だから引きちぎられるんだよ」と思ったが、今だったらその理由が分かる。あれは製作における大人の事情だ。