今年もこの日がやってきました。ウソをついても許される一年に一度だけのお祭り、エイプリルフール。クリエイティブ業界でも毎年数多くの企業が参戦し、凝りに凝ったWebサイトを披露して盛り上がりを見せています。そんな2015年のエイプリルフールサイトをまとめてご紹介しましょう。

アドビから次世代のオフライン画像編集ツール「Adobe Photoshop REAL」

画像編集ソフトで知られるアドビから、オフライン画像編集ツール「Adobe Photoshop REAL」が登場しました。本当なら大騒ぎになるニュースですが、残念ながら(?)これはエイプリルフールネタ。普段はデジタルで行うPhotoshopのアプリケーションをリアルで再現したらこうなるというものです。

実際にキットまで制作するという凝りようで、中身は「リアルレイヤー」なる透明なシートや虫眼鏡、消しゴム、ばんそうこうとアナログ感満載。いや、たしかにアイコンはこの形してますけども! 詳細についてはリリース時のニュース記事でどうぞ。

Googleが検索のインタフェースをパンダに変更

これまで味気ない(?)ボックス型だったGoogleが、検索のインターフェースを大きく変更しました。なんと、パンダ型の「Google Panda」です。「パンダアップデート」ではなく、パンダの姿をした検索エンジンなのです。今までの検索と同じようにパンダに話しかければ、パンダが答えを即座に教えてくれることでしょう。

……というのはもちろん、Googleの壮大なウソなわけですが、わざわざ発表会の動画まで用意するなど手のかかったネタとなっています。それにしても、「シンプルなモノクロカラーを採用。(中略)世界中の小さな子どもたちからおじいちゃん、おばあちゃんまでが親しみやすいデザイン」って、うまいこと言ってるけど、それただのパンダですからね!

auのCM「三太郎」シリーズがハリウッドで映画化!

auのCMでおなじみ「三太郎」シリーズが、なんと『3TARO BEGINS ~O.N.I.の逆襲~』というタイトルでハリウッドにて映画化決定! 「桃太郎と浦島太郎と金太郎はトモダチだった」をキャッチコピーに、桃太郎、浦島太郎、金太郎が大暴れします。メガホンをとるのはオリヴィエ・メガトン監督、総製作費は4.1億ドル……ってもうむちゃくちゃですよ! 

でも日本のおとぎ話を代表する三人の太郎が集結して「O.N.I」と戦うというコンセプトはちょっと面白そうかも。ちなみに公式サイトでは出演者も募集中。交通費はきびだんご支給みたいですけど、興味のある人はチャレンジ(?)してみては。

ちなみにドローンによる宅配サービスはAmazonやGoogleが実際に試験中とされていますが、未だサービスの実現には至っていません。ということは、いつか嘘から出た真で、「いかが書店」が世界初の商用サービスとなる可能性も……!?

キリンからチューハイ味のビール「チュービー」登場

キリンから4月1日に登場したのは、チューハイ味のビール「チュービー」。チューハイ事業部が"とりあえずビール"に代わるほろ苦いチューハイを開発した(これは本当)ことに対抗して、ビール事業部による謀反とのことです。

しかし、ビールのようにほろ苦いチューハイに対抗するなら、素直にビールを出すべきなのでは……なんて野暮なツッコミはおいておいて。公式サイトはかなり作りこまれていて、遠藤憲一、小池栄子、濱田岳も登場。CM動画もよくできています。

さくらインターネットが携帯ゲーム「さくらのさばげー!」を新発売

インターネットデータセンター事業を運営するさくらインターネットが何を思ったのか、デジタルペット育成ゲームを急きょ発売。その名も「さくらのさばげー!」。なんと、デジタルペットのさばを育てながら、プログラムコードも学べるという恐るべきゲームです。

さばは美しいコードが主食で、その日の気分に合わせてJavaやPHP、Ruby、ScalaにPythonなどを与えないといけません。……なんだか、普通にプログラマー養成のヒントになりそうなアイデアにも思えますが、もちろんエイプリルフールネタ。でもこれ、ちょっとやってみたいですね。