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今週の映画 今週のブック
『マトリックス(字幕版)』
出演者
キアヌ・リーヴス
キャリー=アン・モス
ローレンス・フィッシュバーン
監督
ウォシャウスキー姉弟
『パーフェクトワールド(1)』有賀リエ
発行者
講談社

販売元
Kodansha Ltd.

100円で! 今週の映画

今週の映画『マトリックス』は1999年3月31日に全米公開され、間もなく丸16年になります。ワイヤーアクションやパレットタイム(タイムスライスとも)といった手法を効果的にCGと組み合わせ、世界中を驚かせた映像は、アカデミー賞で視覚効果賞、編集賞などを受賞しました。

また、仮想現実に人間の意識が生かされているという設定や、哲学的・宗教的な思想を織り込んだセリフも世界観を奥深いものにしており、SFとアクションを語るなら歴史的に外せない作品のひとつになっています。同作品の監督・ウォシャウスキー姉弟による最新作『ジュピター』が今月28日より公開されます。16年間で鬼のように進化した映像技術を両監督がどう操るのか、注目です。

(作品紹介) >> コンピュータプログラマーとしてニューヨークの企業で働くネオ(キアヌ・リーヴス)。凄腕ハッカーという別の顔を持つ彼は、最近“起きてもまだ夢を見ているような感覚"に悩まされていた。そんなある日、自宅のコンピュータ画面に、不思議なメッセージが届く…「起きろ、ネオ」「マトリックスが見ている」「白うさぎの後をついていけ」。正体不明の美女トリニティー(キャリー=アン・モス)に導かれて、ネオはモーフィアス(ローレンス・フィッシュバーン)という男と出会う。そこで見せられた世界の真実とは。やがて、人類の命運をかけた壮絶な戦いが始まる。驚異のVFX(視覚効果)による、かつてない映像表現が話題となった近未来アクション超大作。

つながり作品

『マトリックス』は時代的にも映像技術的にも、SF映画の転換点のひとつと言えるでしょう。ではその後は? アメリカのポップカルチャー誌ローリング・ストーンが昨年選んだ21世紀のSF映画ベスト20から、ベスト5をピックアップしてみました(いずれも邦題)。

iTunesでレンタルできる作品もあるので、テーマも映像表現も個性的な様々なSFの世界を楽しんでください。

無料で! 今週のブック

今週のブックは2月に発売されたばかりのコミック、有賀リエの『パーフェクトワールド(1)』です。車いす生活者になった初恋の人との再開を軸に、仕事、生きること、そして恋する気持ちを、難しいテーマを扱いながら素直に読ませてくれる、ストレートな恋愛ストーリーです。

作者は実際に、事故で車いす生活者となった建築士に取材して執筆されているそうです。2009年デビューで単行本としてはこの作品が最初のようですが、想像に逃げない仕事や生活シーンの描写、キレイごとでは済まないキャラクターたちの気持ちの表現が、読ませる力になっています。

(作品紹介) >> インテリア会社に就職した川奈つぐみは建築会社との飲み会で、高校の時の同級生であり初恋の人・鮎川樹と再会する。樹にトキメキを覚えるつぐみだったが、彼は車いすに乗る障害者になっていた。「樹との恋愛は無理」。最初はそう思うつぐみだったが……。新鋭・有賀リエが描く痛切で美しいラブストーリー

つながり作品

この作品は現在1巻まで刊行中。iBooksではそれを4つに分冊して販売されています。無料分を読み終わってもまだまだ先がありますよ! 続きが気になる方はこちらからどうぞ。