東芝が9日に発表した「dynabook R82」は、12.5型ディスプレイを搭載し、ディスプレイがキーボードドックと分離する、いわゆる2-in-1マシンだ。同社では「デタッチャブルウルトラブック」と呼んでいるが、その心は、着脱式の2-in-1 PCながら、Ultrabookとしてのデザインや使い勝手を重視した点にある。
今回はワコムの電磁誘導方式を採用したデジタイザーペンが付属する上位モデル「dynabook R82/PGP」試作機の使用感をレポートしていこう。
■主な仕様 [製品名] dynabook R82/PGP [CPU] Intel Core M-5Y31(900MHz) [メモリ] 4GB [グラフィックス] Intel HD Graphics 5300 [ストレージ] 約256GB SATA SSD [光学ドライブ] ― [ディスプレイ] 12.5型ワイド(1,920×1,080ドット) [OS] Windows 8.1 Update 64bit [店頭予想価格(税別)] 180,000円台半ば
外観は普通のUltrabookだが……
ノートPCスタイルの「dynabook R82」を見て、2-in-1マシンだと気づく人は少ないだろう。着脱機構が目立たず、ディスプレイ部とヒンジ部が同色で一体感のあるデザイン処理がなされているためだ。
ノートPCらしさは見た目だけでない。手に持つと、キーボードドック側に重心がある、ノートPC的な重量バランスであることがわかる(タブレットを持ち運び用、キーボードドックを据え置き用と想定しているためだろう)。これにより、バッテリやCPUを搭載するディスプレイ部を安定的に支えている。
タブレット単体としての重量は約730g、キーボードドッグ接続時の重量は1.43kg。12.5型のノートPCとしてはずっしり感がある。