3DMark v1.4.780(グラフ1~30)

FutureMark
http://www.futuremark.com/benchmarks/3dmark

まずはSynthesis Testをいくつか。データ取りが終わった後の12月1日にv1.4.828がリリースされたお知らせが届いた3DMarkだが、そんなわけで今回のベンチマークは前バージョンのv1.4.780を利用している。ただFuturemarkのリリースによればv1.4.828は"This is a minor update. Benchmark scores are unaffected."(マイナーアップデートで、ベンチマークスコアには影響ない)ということなので、特に問題はなかろうと判断している。

さて、まずグラフ1~16がOverallである。色が薄いのがCatalyst 14.9、濃いのがCatalyst Omegaだ。見比べてみると、例えばR7 250XはIceStorm/Extreme/UnlimitedのGraphicsで数字の伸びがあるし、A10-7850KはFireStrike Extreme/UltraのGraphicsで11~12%のスコアの向上が見られるが、11~12%といっても実際は608.0→681.0とか287.0→319.5とかの非常に低いスコアの中での差なので、誤差の範囲としてしまってもいい程度の差でしかない。実際、それ以外のスコアはおおむね1%の範囲内でしかない。

では実際のフレームレートは? ということで詳細をグラフ17~30にまとめてみたが、R7 250Xは特にIceStormのGame 1ではNormal/Extreme/Unlimitedのどれでも5%程度の性能の伸びが見られるが、あとは誤差の範囲。SkyDiverだとPhysics section 3で16.9fps→5.6fpsと数字が激減していたりして、何があったんだろう? という気にさせる。そのほかの組み合わせやテストでは、フレームレートの差はさらに少なく、総じて3DMarkでは性能の差はほとんどなさそうだという結論に落ち着く。

もっとも追記しておけば、性能はともかく「安定性は確実に増した」ことは実感している。これは特にA10-7850Kの環境での話だが、3DMarkをコマンドスクリプトで実行するとCatalyst 14.9では一度たりとも完走しない(途中でフォーカスが外れた、というエラーを出して強制終了する)のが、Catalyst Omegaでは問題なく動作したからだ。

Catalyst 14.9でも手で1つずつテストを実行する分には動作するといった判断に困るトラブり方をしたのだが、コマンドスクリプト実行を10回実行して全滅だったのが、Catalyst Omegaでは問題なく正常実行できているあたりは、なにかしら安定性に関する改善が功を奏したと判断したい。