電車内では、視線でさりげなく落としましょう

突然ですが、みなさんは電車の中で何をして過ごしていますか? 私は文庫本を持っています。持っているだけです、読みません。読んでるフリして車内にいるオトコの品定めをしています。頭の中で何を考えていても、外から見れば真面目な好印象ガールです。

みなさんこんにちは。「そこそこブス」でおなじみのアマゾネスいとうです。文庫本は口元を隠すように構えましょう。

前回では好みのオトコに話しかけるための基本的な狩猟(殿方と結ばれることです)テクニックをご紹介しましたが、「どこでどうやって狩ればいいの?」という声をたくさん頂いた夢を見たので、シチュエーション別の狩猟テクニックについても書いていきたいと思います。

今回は愛のチューチュートレインこと電車編。基本的な心構え等は前回の記事を参考にしてください。いつもの通勤電車がときめきを運ぶか運ばないかはあなた次第!

狩猟ポイント1: とにかくガン見すべし!

好みのオトコを見つけたら、まずはガン見しましょう。人は何かに集中していない限り、たいていの場合は視線に気付くものです。相手がこちらの視線に気付くまでひたすら見続けましょう。ここが最初の踏ん張りどころです。

そして、大事なのは目が合ってから。目が合ったら、さっと"恥ずかしげに"目をそらします。可能な限り頬も紅潮させましょう。そして視線がそれればガン見を再開します。これを3セットほど繰り返すと、相手に「何なんだろうこの人……」と思われることうけあいです。

相手の視界に入る距離なら、たとえ車両の端と端であっても距離なんか問題になりません。入らないなら、入る位置に行けばいいだけですしね。

狩猟ポイント2: 動いて視線を引き付けるべし!

ガン見してるのに、相手がスマホやら本やらに集中していてこっちを見てくれない……。そんなときは、可能な限り俊敏な動きをしてください。

手を素早くパタパタする、大きく伸びをする、彼の足元に何かを落とす、変なクシャミをする、反復横跳びをする、何でもいいのです。動物は、動いているものに反応してついそちらを見てしまう習性があります(そう、オトコも動物なのです)。

そうして、目が合ったら恥ずかしげにニッコリすればいいのです。「なんで今ニッコリされたんだろう……」と思われること間違いナシです。

狩猟ポイント3: 一瞬だけ勇気を出すべし!

うすうす感づいている方も多いと思いますが、この時点であなたは完全なる不審者です。でも、それで全然問題ナシ! 「相手の意識内で気になる人になること」、これが大事なんです。めげないでください。ここまでは下準備。本番はこれからです。いよいよ相手に話しかけてみましょう。

さて、話しかけるチャンスは2つあります。A.相手が降りるとき、B.自分が降りるとき。この2つです。

Aの場合は簡単です。相手が降りた駅で自分も降りて追いかけ、「あの、すいません」と勇気を出して話しかけます。「一目ぼれしました」と素直に言うのがいいでしょう。「だからずっと見ていた」と説明がつきますし、なにより「耳をすませば」的な展開は人類なら一度は憧れているはずなので鉄板です。これで相手の連絡先はあなたのもの。時間が許せば、そのまま飲みに行くのもいいですね。

Bの場合は少々難易度が上がります。相手が降りない、でも自分の降りる駅はすぐそこ……。こうなったらもう、電車内で行動を起こさなければいけませんが、安心してください。恥ずかしい思いは一瞬。パパッとナンパしてパパッと逃げられます。

すてきなカレをゲットしてください(画像と本文は関係ありません)

でもやっぱり人目が気になる……。そんなウブなあなたにオススメの方法があります。私もウブなのでついこの前やりました。自分が降りる駅の手前で、スマホのメール画面に「突然すみません。一目ぼれしました」と書いて相手の前にパッと差し出すのです。彼はキョドっていましたが、「私、次で降りますね」と言うと急いで連絡先を教えてくれました。

嵐のように一瞬で去ってしまうと、「あの人は何だったんだろう」と不思議に思い、それが「もっと知りたい」→「これって…恋!?」という気持ちに変わっていくわけですね。そして彼と私は4日後には付き合っていました。ちょろいぜ。

いかがでしたでしょうか。一瞬勇気を振り絞れば、後は簡単です。しょせんはその場限りの出会いなので、失敗しても大丈夫。気負わずに恋愛できるのも電車の魅力なんです。スマホばっかりいじってないで、すてきなカレをゲットしましょうね。

<著者プロフィール>
アマゾネスいとう
"狙ったオトコは必ずオトす"現役女子大生。好物はイケてるオヤジと外国人。「そこそこブス」と評判の顔面を補って余りあるハンティングテクニックを駆使して、今日も恋を探しに街に繰り出す。