横浜市・みなとみらい地区を舞台としたアートの国際展「ヨコハマトリエンナーレ2014」。11月3日まで開催されているこの催しは今年で4回目を迎えるが、今年は横浜美術館と新港ピア(新港ふ頭展示施設)をメイン会場として開催されており、参加アーティストはなんと国内外より65組79名、展示作品400点以上。大規模なアートの祭典となっている。

そんなヨコハマトリエンナーレ2014に30日、今注目のアイドル・ユニット 「でんぱ組.inc」が来場した。「でんぱ組.inc」は2008年に結成され、秋葉原を拠点に活動する女性6人組アイドルグループ。日中韓3カ国の開催都市においてさまざまな文化芸術イベント等を実施する「東アジア文化都市2014横浜」広報親善大使にも任命されており、横浜とは縁の深いアイドルだ。

でんぱ組.inc

今回アート作品を「投棄」した、「でんぱ組.inc」の夢眠ねむ

今回はメンバーを代表し、多摩美術大学卒、ヲタクジャンル「美術」の"永遠の魔法少女☆未満"夢眠ねむが「でんぱ組.inc」メンバーとともに、高さ約7メートルの巨大なゴミ箱「アート・ビン」に作品を投棄した。「アート・ビン」とはマイケル・ランディの作品で、300立方メートルの大きさにおよぶ"芸術のための巨大なゴミ箱"。「想像的失敗のモニュメント」とも呼ばれ、創作活動の裏に秘められている失敗の歴史(作品)を視覚化するというものだ。これまでもさまざまなアーティストたちが会期中にこのゴミ箱に作品を投棄している。

夢眠ねむは、この"芸術のための巨大なゴミ箱"に自身の作品を捨てるにあたって、「私は「夢眠ねむ」という「作品」を作っているので、(作品を)捨てるとなったら、「自分自身」を捨てなきゃいけなくなっちゃう(笑)。さすがにそれは怖いので、これまでの活動を振り返って新たに製作した衣装を投棄したいと思います。過去の自分を捨てる事で新たな自分を高めていけたら」とコメントした。

巨大な"芸術のためのゴミ箱"「アート・ビン」に衣装を投げ入れた

そして、メンバーたちと約7メートルの高さまで上り、カウントダウンとともに衣装を投棄した。投棄後のインタビューでは、「できれば一番見えるところに捨てたかったんですけれど(笑)、みなさんの作品の間にスポッとはまっちゃいました。でも(自分にとって)いいステップになったと思います」と笑顔で語っていた。ちなみに、マイナビニュースでは「ヨコハマトリエンナーレ2014」の展示内容に関するレポート記事も掲載しているので、あわせて参照してみてほしい。