渋谷道玄坂商店街振興組合は、8月31日まで「Discover SHIBUYA 渋谷をもっと見つけよう。」キャンペーンを行なう。これに伴い、Googleがキャンペーンパートナーとして参加し、渋谷の街の魅力を発信していく。

このキャンペーンでGoogleが提供するサービスは「Google検索」と「Googleマイビジネス」「Google+」の3点。渋谷の街には多様な商店や飲食店が並んでおり、店舗の入れ替えも早いため、「訪れるお客様が探しやすいように」Googleマイビジネスに店舗登録をするよう働きかける。

Googleマイビジネスは6月に発表したサービスで、登録した店舗の情報はGoogle+やGoogleマップへ迅速に反映される。そのため、渋谷に訪れた観光客が検索を行なうと、店舗情報に迅速にリーチできるメリットがある。

Discover SHIBUYAのキャンペーン期間中は、「Googleマイビジネス サポーター」が自転車で店舗まで出張サポートにおもむくため、ネットに精通していない人であっても横でサポートを受けながら店舗情報の入力と登録が可能となる。これ以外にも、電話サポートも行なわれる予定だ。

また、一般ユーザー向けには、観光客が集中するハチ公前広場に「ボイスサーチマップ」を設置。これは、Google音声検索で行きたい場所を探せる機能を体感してもらうコーナーで、138インチの大画面に渋谷の地図が映し出され、行きたい店がひと目で分かるようになっている。

ボイスマップサーチ。138インチの大画面で検索結果が表示

お店を検索した後に、お気に入りのお店を選ぶとQRコードが表示され、手元のスマートフォンで読み込むとそのお店の情報が見られるようになる。NFC搭載端末であれば、カメラを起動することなく、かざすだけでお店の情報が表示される。なお、ボイスサーチマップは、キャンペーン期間中12時~18時までの時間帯で体感できる。ほかにも、渋谷スクランブル交差点の周囲にある大型ビジョンで、Google音声検索を渋谷で営業している小売店従業員が紹介するCMが放映されている。

かざすとお店情報がスマホで見られる(NFC搭載端末のみ)

QRコードでもお店情報は転送されるが、かざすだけのNFCの方がわかりやすい

スクランブル交差点の周囲にある大型ビジョンで流れるGoogle音声検索の紹介CM

Googleのミッションと合致した渋谷の観光促進

キャンペーン開始イベントには、グーグル 執行役員 CMO 兼 アジア太平洋地域 Googleブランドディレクター 岩村 水樹氏と、渋谷道玄坂商店街振興組合理事長 大西 賢治氏、渋谷区観光協会理事長 松井 裕氏が参加。

左から、自転車で渋谷を回るGoogleマイビジネス サポーターとグーグル 執行役員 CMO 兼 アジア太平洋地域 Googleブランドディレクター 岩村 水樹氏、渋谷道玄坂商店街振興組合理事長 大西 賢治氏、渋谷区観光協会理事長 松井 裕氏

初めに、商店街の理事長である大西氏は、再開発が始まった渋谷駅の大工事に触れて「渋谷は100年に1度と言われる工事が始まり、2020年の東京オリンピックやその先に向けて多くのお客様が来る」と話し、渋谷の街が再開発と共に、更に魅力溢れる町へと生まれ変わる点を強調した。

しかし、街自体の魅力だけではなく、観光客に優しく、わかりやすい街の情報発信の重要についても語り、「今回、Googleの協力のもと、さまざまなお店が集うこの渋谷で、楽しく、安心してショッピングをしていただけるような発信ができるようになった。渋谷らしいおもてなし、サービスを、Googleとともに提供して、回遊してもらえるようにしていきたい」としていた。

一方、観光協会理事長の松井氏は忠犬ハチ公像や渋谷スクランブル交差点など、海外からの観光客にも有名な観光スポットだけではなく、業態を問わない多くの店舗が揃っている渋谷の"街全体"が魅力であるとアピール。

「ハチ公やスクランブルはもちろん、多くの店舗があることで、どんな人でも気に入るもの、場所がある。渋谷の街に刺激を受けて、感じて帰ってほしいし、渋谷は"こんな街"だと知って、発見してほしい」(松井氏)

一方で、パートナーとしてキャンペーンをサポートするGoogleの岩村氏は、同社のミッションである「世界中の情報を整理して、アクセスできるようにする」を挙げ、「Googleがお手伝いできる部分があると考えた」と話す。

個性溢れる、ユニークな店舗が集積してる渋谷のお店をGoogleサービスを介して世界中がアクセスできるようにすることが、活性化に繋がるとした上で、「日本はスマホ利用率が高いモバイルファースト市場。スマホをすぐに取り出して検索する機会が多くなってる中で、こうした取り組みは意義があり、意欲的なことだと思う。渋谷のファンになるきっかけとなれば」と岩村氏は語っていた。