ユニットコムグループのショップ、パソコン工房で即納モデルとして販売されている「11P1200-C-FEM」は、iiyama PCブランドのモバイルノートPCだ。11.6型のディスプレイを搭載したマシンの、通販限定価格は3万4,980円(税別)。3万円台で購入できる手頃なモバイルマシンを探している人に、うってつけのモデルだ。その外観や実力について紹介しよう。

11P1200-C-FEM

使う人を選ばない、スタンダードなデザイン

11.6型ディスプレイを搭載した本体のサイズは、W292.4×D210.5×H22.7mm。数値的には特別に薄型というわけではないが、実物を見ると十分に薄く、扱いやすいサイズに感じられる。また重量は、1.3kgと軽い。本体の見た目から得る印象よりも軽く、手にとった時にはかなり軽量なマシンという印象があった。

本体カラーは濃いめのシルバーグレー、あるいはガンメタリックという感じの色合いで、暗めに落ち着いた雰囲気を出している。若干光沢のある素材にヘアライン加工が施されているため、単純にマットなだけの素材ではない。と言えども、ぴかぴかすぎて素手で持った時に汚れが目立つということもなく、かなり快適に利用できる。安価なマシンながら野暮ったさや安っぽさを感じることはなく、見映えのよいマシンといえるだろう。

トップカバーは中央にシンプルなロゴが配置されているだけで、他に装飾的な部分はない。四隅の角を丸くとってあるだけのシンプルなデザインだ。それだけに、持つ人と使うシーンを選ばない。家庭のリビングで手軽なインターネット用マシンとして使っても、ビジネスパーソンが日々持ち歩くような使い方をしても違和感を感じさせず、誰にとってもどんな場所でも使いやすいデザインとなっている。

落ち着いたカラーのシンプルなデザインを採用

厚さ22.7mmは特に薄型ではないが、十分に薄くて扱いやすい

ドキュメント作成にも不自由しないキーボードを搭載

キーボードはアイソレーションタイプのものを搭載している。主要キー部分のキーピッチは、実測で17.5mm程度。小型のマシンだけに周辺部のキーは横幅を狭くするなど工夫されているが、配列に変形はなく使いやすい。また、キータッチは軽いが中央部を強めに押しても全体が大きくたわむようなこともなく、意外としっかりしているのも好印象だ。少々ピッチが狭めであることを気にしなければ、男性でも軽快にキー入力できるだろう。

タッチパッドはマルチタッチ対応のものを搭載。クリック用のボタンがパッドから分離しており、左右ボタンは一体型であるものの、しっかりと押した手応えがある。小型マシンながらキーボードやタッチパッドをしっかり使った作業がしやすく、ドキュメント作成等が十分行える。外出先で使うのに、インターネットや資料の閲覧中心ではなく、しっかり作業をしたいという人にもよさそうだ。

ディスプレイは光沢のあるグレアタイプで、タッチには非対応だ。解像度は1366×768ドットで、このサイズとしては標準的といったところだろう。

アイソレーションキーボードと左右ボタンを一体化したクリックボタン採用のタッチパッドを搭載

ディスプレイタッチ非対応の1366×768ドット対応

有線LANポートも備えた充実のインタフェース

コンパクトなマシンだとインタフェースは最小限のものにされがちだが、「11P1200-C-FEM」の場合は充実している。

本体右側面にはUSB2.0ポート×2と、SD/MMC/MEMORYSTICK対応カードリーダー、有線LANポート、電源端子が並んでいる。左側面にはRGBポート、HDMIポート、USB3.0ポート、マイク端子、ヘッドフォン端子がある。

小型マシンで真っ先になくされてしまいがちな有線LANポートが搭載されていること、外部ディスプレイ出力用の端子としてRGBポートとHDMIポートの両方を搭載していることが魅力的だ。また、オーディオ端子がヘッドフォン/マイクコンボジャックではなく分離型なのも、接続する機器を選ばなくてよい。

USB端子も左右にふりわけて3つ用意されている。不足しているものがあるとすれば光学ドライブくらいで、このサイズのマシンとしては十分すぎるほどのインタフェース群だ。

本体右側面にはUSB2.0ポート×2と、SD/MMC/MEMORYSTICK対応カードリーダー、有線LANポート、電源端子を搭載

左側面にはRGBポート、HDMIポート、USB3.0ポート、マイク端子、ヘッドフォン端子が並ぶ

ディスプレイ上部には100万画素のWebカメラが埋め込まれている

ヒンジ側にはインタフェース類は配置されていない