初期設定の最後はシステム更新だ。「sudo apt-get update」コマンドで新しいシステム一覧を取得し、「sudo apt-get upgrade」コマンドで新しいモジュールを適用する。今回は6月リリースのRaspbianから更新も多く、結構な時間がかかったが、システム更新は毎月実行するとよいだろう。

最後にシステムを更新する。更新情報を「sudo apt-get update」コマンドで取得してから、組み込まれているモジュールの更新を「sudo apt-get upgrade」コマンドで行う

電源を切るにも作法がある。いきなりmicroUSBケーブル(電源)を抜くとトラブルの元なので、「sudo shutdown -h now」コマンドを入力する。これで電源オフになるが、すぐには終了しないので、1分ほど待ってからケーブルを抜く。

電源の切り方は、まず「sudo shutdown -h now」コマンドを実行。実際には、電源ケーブルを抜いても問題ない状態になるまで30秒から1分くらいかかるので注意。それからmicroUSBケーブル(電源)を抜く

これで初期設定は終了だ。子供に使わせる場合は、Raspberry Piの起動と終了の方法、パソコンとRaspberry Piの通信方法(今回だとTera Term)を教えればよい。なお、Raspberry Pi側のシステム(Raspbian)が壊れることもあるだろうが、この場合は最初のOSイメージの書き方からやり直せばよい。

次回は、Raspberry Piで簡単なシェルスクリプトを動かして、天気情報を一定間隔で取得してみる。天気の情報はさまざまな角度から分析できるので、自由課題・自由研究の元ネタとしても役に立つだろう。また、次ページでは、今回の補足としてRaspberry PiのIPアドレスを固定する方法を紹介しておく。