「御社のソーシャルメディアの活用は?」と聞かれて、「大丈夫」と自信を持って答えられるマーケティング担当者はなかなかいないのではないか?

TwitterやFacebookはもはや新しいものではないものの、相手が見えないからこそ、いまだに試行錯誤しているというのが現状かもしれない。

さらにはLINEなど新しいSNSも出てきており、それぞれのサービスで特色が異なる。いまいちど基本を押さえておきたいのなら、Open Forumの記事「ソーシャルメディアをプロモーションに使うための8つのアドバイス(原題:8 Best Practices to Promote Your Business on Social Media)」が役立ちそうだ。

記事によると、ソーシャルメディアを企業が活用する際の基本として、投稿の目的は「エンゲージ」と「プロモーション」の2つに分類できるという。

エンゲージは役立つ情報や専門知識の共有を通じて潜在顧客や既存顧客と関係を構築すること、プロモーションはこれを拡大して興味がありそうなコンテンツの提供を通じてビジネスにつなげることだ。

この間のバランスをとることが大切だが、その上で次のようなポイントがあるという。

7:1ルール

エンゲージとプロモーションの比率は、7対1が望ましいという。7回エンゲージにつながるコンテンツを投稿したら、1回はプロモーションということになる。もちろんエンゲージでもプロモーションは可能だが、直接的になりすぎないよう注意しよう。

会話につながる質問を

「ソーシャル」の醍醐味は会話だ。会話をスタートするにあたって効果的なのは問いかけをすること。

フィットネスセンターなら、好きな夏のスポーツを聞いて、当選したら本人と友達がコーチによるプライベートレッスンを受けられる受講券をプレゼントするという例を紹介している。

「あなたの好きな夏のスポーツは?」という質問とともに理由をきいてもいいし、それがまつわる思い出を聞くのもよいだろう。友達は潜在顧客、さらには得られた回答から顧客の傾向や好みもわかるので一石三鳥だ。

専門知識は惜しみなく

時代はオープン、そしてシェア。Elon Musk氏が電気自動車Teslaの特許を公開する時代だ。自社製品やビジネス分野に関係する専門知識を共有しよう。テスト形式にしてコミュニティに問いかけるのも効果的だ。

価値あるコンテンツ

時間の無駄だったと顧客から思われるような投稿はさけよう。「へえ、なるほど」「いいことを聞いた」など、役に立つと思ってもらうコンテンツを用意しよう。もう1つ、投稿から企業やブランドの個性を感じられるような工夫も忘れずに。

重複は避ける

1度作成すると複数のソーシャルメディアに同時に投稿できるツールがあるが、企業がこれをやると誠意を疑われたり、あまりに自動的で丁寧さに欠けると思われかねない。TwitterとFacebookでまったく同じメッセージを並べないように。ソーシャルだからこそ、気をつけたい。