モプリア アライアンス(Mopria Alliance)は4日、都内にて記者説明会を開催。プリンターやスマートフォンの機種を問わず、同一のUIで直接印刷が可能になるアプリ「Mopria Print Service」の紹介を中心に、モプリア アライアンスの活動報告を行った。

モプリア アライアンスは、スマートフォン・タブレットなどのモバイル機器と、プリンターの間に「印刷の標準規格」を構築することを目的に活動している非営利団体

規格を統一するメリット

現在、プリンター市場では各メーカーが独自のプラグインを開発し、専用アプリとして利用者に提供している。プリンターが違えばアプリが異なるため、操作性や機能に統一感はなく、また対応機種にも違いが出ている。しかし規格が統一されれば、利用者はモバイル端末の違いに左右されず、家庭や職場にある様々なメーカーのプリンターから、印刷が簡単に行えるようになる。その統一規格を作ろう、というのが団体の狙いだ。

モプリアアライアンスは、キヤノン、HP、サムスン電子、ゼロックスの4社にて2013年9月に発足した非営利団体。2014年6月末日時点で、構成メンバーは19社となった。はじめに、キヤノンの柚賀(ゆが)信一氏が登壇して挨拶した。柚賀氏は「今回はAndroid 4.4 KitKat向けに開発された、ひとつのソリューションを紹介する。Googleで提供する次期Android OSにも、継続的に対応していきたい。印刷の世界を広めるために、今後も戦略的に活動していきたい」と話した。他のモバイルOSについても対応を予定しているとのことだ。

「印刷の世界を広めるために、今後も戦略的に活動していきたい」と話す、キヤノンの柚賀信一氏(写真左)。モプリア アライアンスに加盟する企業も増えてきている(写真右)