燃え尽き症候群という言葉をみなさんご存知のことだろう。以前であれば、なんとかやる気を振り絞ることができたが、糸が切れたように気力がなくなってしまうような状態だ。

だからといって切れたままでは糸は戻らない。どうすれば良いのか、Dumb Little Manが「6 Ways to Deal with Burnout(燃え尽き症候群の6つの対策)」で伝えている。

一度スピードを落としてみよう

夢や情熱を追いかけることは、短距離走ではなくマラソンの心構えが必要だ。

誰だって、常に全力疾走することはできない。ひょっとすると、疲れているのは短距離走の走り方をしていたからではないか? そうであれば、スピードを落としてみよう。

「オンデマンド」や「クラウド」といったITトレンドのもとでは、スピードや効率が何よりも重視されている。そんな中で減速するのは難しいかもしれない。

だが、短距離では得られない視点がマラソンの走り方であれば見えてくる。闇雲に「やらなければいけない」と自分自身を追い込むのではない、より良い判断が見えてくるはずだ。思い切ってスピードを落としてみよう。

遠近法で捉えよう

1つ目と関連する話しとして"遠近法"で物事を捉えることだ。

減速するだけではなく、今の自分を鳥瞰図の視点で見てみよう。現在やっている仕事は自分の最終目標につながっているのだろうか? それとも単に忙しくしているだけなのか?

鳥瞰図の視点で見てみると、最終目標の過程に過ぎない作業や小さな目標に、多くの気を取られすぎていないかどうか見えてくるかもしれない。

経験者をつかまえろ

「ブレークスルーがない」「前進していると感じない」「減速しても遠近法でみても根本的に気分が変わらない」。そんな時は、経験者を捕まえよう。

同じような試練を乗り越えた人に今の気持ちを話してみよう。経験者の「大丈夫」と、赤の他人の「大丈夫」では、言葉の重みが違うはずだ。大したことはないと安心できるかもしれないし、重要なアドバイスをくれるかもしれない。

これまでを振り返る

これまでを振り返るという作業も実に効果的だ。自分がこれまで到達したことを実感し、認識してみよう。紙に書いてみるのも良いかもしれない。きっと自信がつき、前に進む勇気につながるだろう。

目的を再確認

原点に返る作業も忘れずに。そもそもなぜ「そんなことを始めたのか」「何を達成したかったのか」「なにがモチベーションになっていたのか」。

目的が明確でないと現在地もボヤケてしまうし、仕事が「単なる苦痛な労働」に感じられてしまう。達成したいことはもちろん、そもそも何故それを達成したいと思ったのかを思い出そう。

処理しなければならない仕事の山に囲まれている受け身の感覚だったのが、仕事の山を自らナビゲーションする能動的な感覚にかわるかもしれない。

小さな一歩の積み重ね

何事もスタートしなければゴールはない。そして、小さなマイルストーンをいくつか超えていかなければ大きなゴールはない。

夢に向かって仕事をすることは簡単ではないし困難があるだろう。地道な歩みの後にあるささやかな達成感があり、その後挫折があったり壁に打ち当たって道を探すところから始めるということの繰り返しだ。

ゴールが見えない時は、ひたすら一歩一歩、歩き続けるしかないのかもしれない。何事も「やって無駄なことはない」と思って小さな一歩を重ねよう。