JALは「Welcome! New Sky」というアクションスローガンのもと、今までにない「新しい空」を作るサービス「JAL SKY NEXT」を展開。5月28日より、JAL国内線の機内インテリアを全面刷新した「JAL SKY NEXT」が羽田-福岡路線に投入される。
席数は変えず空間を拡大
同社の国内線では、本革シートの座席は今まで「ファーストクラス」のみだったが、「JAL SKY NEXT」では「普通席」と普通席にプラス1,000円で利用できる「クラスJ席」にも、本革シートを採用している。本革はその輝きやしっとりとした肌さわりが特長だが、滑りやすいというデメリットもある。同社は座席に本革を採用するにあたり、シート形状を工夫することで滑りやすさを改善し、より深いホールド感を実現した。クラスJ席ではより上質な本革を採用することで、普通席との差別化を行った。
十分な席を確保するために席数は変えず、シートピッチは普通席が31インチ(約78.7cm)、クラスJ席が38インチ(約96.5cm)で従来と同様。しかし、普通席はシートをスリム化することで足元のスペースを最大5cm拡大し、ゆとりを持たせている。なお、使用する素材を改良することでシートのスリム化を図っているため、耐久性を下げることもなく、また、座り心地の快適性そのものも従来よりアップさせているという。
12色に変わるLEDでくつろぎを
「空気のような照明」をコンセプトに開発された機内照明は、その季節やフライト時間によって12色に変わる。例えば、「さくら」のピンク、「なつぞら」のブルー、「わかば」のグリーンなどと色を変え、くつろぎのひとときとともに日本らしさを演出してくれる。
日本の国内線初となる機内インターネット接続サービス「スカイWi-Fi」は、7月下旬からの展開を予定している。また、今秋にはボーイング777に加え、ボーイング767へのファーストクラスが導入され、サービス対象便が拡充される。
「JAL NEW SKY」を採用した「JAL SKY NEXT」(ボーイング777-200)は、羽田-福岡線を1日3往復する。「JAL SKY NEXT」は今後、8月にボーイング777-300、9月にボーイング767-300、10月にボーイング737-800と順次展開を拡大し、2016年上期までに77機を改修する予定となっている。
「JAL SKY NEXT」普通席
「JAL SKY NEXT」クラスJ席