2014年5月14日から16日にかけて東京ビッグサイトにて開催されている「第17回 組込みシステム開発技術展(ESEC 2014)」において、アットマークテクノは同社の組み込みプラットフォーム「Armadilloシリーズ」を用いたさまざまなソリューションのデモ展示などを行っている。

中でもJava 8やQt5とArmadilloシリーズを組み合わせた動作デモは、同社の技術力の高さがあってのものであり、最新技術を実際の開発に活用したいという人には最適なデモとなるだろう。特に、EnOcean対応スイッチとJava 8を組み合わせたECHONET Liteコントローラの実際の動作デモなども見ることができるため、どういった使い方ができるか、といった具体的なことも見ることができる。

アットマークテクノのブースでは、同社のArmadilloシリーズ上でJava 8を動作させているデモなどを実際に見ることが可能だ

また、同ブースでは同社が先般発表したPUXの「ソフトセンサー」への対応として、顔認識とナンバープレートの認識を同時に行う、というデモも行われている。これは、1つのカメラで自動車のナンバープレートを読み取りながら、もう片方のカメラを見ている人の性別と年齢推定を行うというもの。顔認識ソフトウェア「FaceU」は、「顔検出」はもとより、「顔パーツ検出」、「笑顔推定」、「前向き検出」、「視線検出」、「年齢推定」、「性別推定」が可能だという。

顔認識とナンバープレートの認識を同時に行うデモ。自動車分野で用いるカメラソリューションとしてはかなり価格を抑えたシステムの開発が可能になるのでは? という話であった

このほか、同社ブースでは、同社が現在開発を進めている「ARM Cortex-A15 デュアルコア」を搭載したルネサス エレクトロニクスの「R-Car M2」向け評価ボード「R-Car M2評価ボード」が参考出展として展示されている。同ボードはCortex-A15(1.5GHz)を2コア、2GBのDDR3-1600 SDRAM、8GBのフラッシュメモリ(eMMC)を搭載しており、インタフェースとして、100/10Mbps対応イーサネット×1、RS232C×1、USB3.0×1(Host)、USB2.0×2(Host/Dvice各1)、SATA×1(最大3Gbps)、PCI Express Mini Cardスロット×1、SDスロット×2などが用意されているほか、同社の無線LANモジュール「Armadillo-WLAN」を搭載することも可能だという。こちらはまだ正式発表にはできない段階だが、開発は順調に進んでおり、完成した暁には改めて正式な発表を行う予定だという。

参考出展の「R-Car M2」向け評価ボード「R-Car M2評価ボード」