4月24~26日の3日間、東京ビッグサイトで「2014 日本ホビーショー」が開催。毎年、ゴールデンウィーク前の週末に行われる手作りホビー&クラフトフェアだ。国内外から多くの法人・個人・企業が参加し、12万人以上の手作りファンが訪れるというこのイベントに、カシオ計算機が初参戦。
目玉はもちろん、2013年11月に発売され、スタンプファンの間で話題となっているオリジナルスタンプメーカー「pomrie」(ポムリエ)だ。
簡単、3ステップで作るオリジナルのスタンプ
商品紹介スペースで解説を受けられるほか、実際にスタンプのできばえを試すこともできる。そして「pomrieの楽しさを知ってもらうには、実際に使ってもらうのが一番!」ということで、有料(500円)のワークショップが各日行われた。
当日の受付にも関わらず、開場後から多くのワークショップ希望者が詰めかけ、一時は受付待ちの列ができていた初日。1日5回、各10人の定員も1時間ほどですべて埋まってしまうという大盛況になった。その後もなお「スタンプなのにPCを使うんだ!」、「オリジナルスタンプができるの? すごいね!」という声もあがるほど、道行く人たちの目を惹いていた。
さて、今回のワークショップで体験できるのは「45mm×45mmのオリジナルスタンプ」作成だ。メインスタッフの説明を聞きながら全員で順を追って進めるので、ぶきっちょさんでも安心。サブスタッフもたくさんおり、不明点や「ここをこうしたい」という要望があれば、すぐに相談できる。
冒頭、「PCでデザインを決め」「pomrie本体で印面をプリントし」「インクを乗せる」。この3ステップで完成できるというスタッフの説明に、「そんなに簡単なの?」という声もあがったくらいの簡単さ。初めて触れる人にとっては、驚きのツールであることは間違いないだろう。
しかも、スタンプの印面をデザインする専用アプリには、デザインに必要な素材がすべて準備されている。フレーム、アイテム(イラスト)と素材を選んで配置し、必要なテキストを入力するだけでOKなのだ。かわいいこどもイラスト、シックなおとなイラストなど、素材が700種類以上もあるため、参加者は思い思いのイメージでデザインしているようだった。
こうしたワークショップの楽しさは、実際に体験できることはもちろん、スタッフから「こうすればもっときれいにできる」というアドバイスを得られることだろう。今回ならば、フレームとアイテムの選び方では「イラストをいくつか入れたい場合はシンプルなフレームを、デザインされたフレームを使いたい時は、イラストをシンプル目にすると際立ちます」、テキスト入力では「フォントはいろいろ選べますが、太めの方がスタンプした時にきれいに文字が出ます」など、ステップごとにワンポイントアドバイスが加えられていた。
スタンプシートを本体に通せば、1分もかからず印面への印刷が終了。スタンプ台に完成したシートを貼り付け、インクを乗せれば完成はすぐそこだ。
そして、ここが最後のセンスの見せどころ。pomrieが他のスタンプと決定的に違うポイントに、印面をカラフルに塗り分けできる点がある。スタンプそのものにインクを染みこませていくので、フレームも模様ごとに色を変えてみたり、写真のような色に合わせてみたり、あえて色を絞ってみたり…と、幅広い楽しみ方ができるのだ。8色あるインクをチョイスする上で、できあがりのイメージに想像を膨らませるのも楽しい時間と言えそうだ。
友達はもちろん、ファミリーやカップルでも楽しめる「pomrie」
余分なインクを拭き取り、試し押しをすれば完成だ。丸いフレームと文字を2重にしたグラフィカルなデザイン、動物や植物のイラストを組み合わせたイラスト風、シンプルだけどカラフルでインパクトが強いデザインなど、センスあふれるオリジナルスタンプばかり。
機関車のフレームに電車のイラスト、そして大好きな電車を集めたスタンプをお父さんと完成させた5歳の男の子も。お父さんに感想をうかがったところ、「スタンプを彫る必要がないのが便利ですよね。小さな子供でもできる簡単さでしたし、男性でも楽しめそうだなと思いました」と話してくれた。
友人同士はもちろんカップルやファミリーなど、幅広い層の参加が見受けられた「pomrie」のワークショップ。世界で1つの自分で作ったデザインに、表情をほころばせる参加者の表情がとても印象的だった。