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Intelは先週開催されたGDCにおいていくつもの新製品発表を実施した。コンシューマ向けではHaswellのアップデート版となる「Haswell-E」の発表が注目される。このCPUは8つのコアを備え16のスレッドで動作できる。現在はIVB-Eチップで6コアの12スレッドが最大だから、さらにコア数/スレッド数が引きあがることになる。メモリサポートではDDR4が追加されることになる。

エンタープライズではIntelプロセッサベースのサーバマシンは10コアのCPUを2基搭載して合計40スレッド、メモリが最大で1.5TBといったスペックが販売されるようになってきている。こうしたスペックも数年後にはコンシューマ向けモデルでも実現していくものとみられる。

単一のコアしか使用しない場合、こうした新しいハードウェアの性能を使い切ることができない。特にシングルコアの時代に出荷されていたソフトウェアはシングルコアでの動作しか想定していないものが多く、ハードウェアを現行の新しいものに置き換えてもまったく性能が向上しないケースがある。抜本的にマルチコアに対してスケールするようにソフトウェアを作り変える、またはシステムを組み替える必要がある。

マルチコアに対するアプローチはいくつもあるが、これからのソフトウェアエンジニアにはマルチコアシステムへの理解と、どういった設計と実装を行えばこうしたシステムで性能を発揮するシステムを構築できるかの技術力が求められるようになる。販売されているソフトウェア、または公開されているOSSのソフトウェアを利用するといったところから、マルチコアに対するソフトウェアの動作を理解し、コアを使い切るようにソフトウェアやシステムを設計および実装する力が求められている。