だが、ここで見たのは日本とまったく同じ携帯市場ではなく、中国ならではの独自の携帯市場だ。1つ衝撃的だったのは、深センにあるショッピングモール内のApple StoreではさまざまなApple製品が展示されているものの、人はややまばらだった。

「世界之窓(Window of the World)」というテーマパークに隣接するショッピングモールにApple Storeがある。平日午後ということもあるが、人はそれほど多くない

こちらは華強電子街にある正規ではないApple製品販売店。Samsung製品販売店(こちらも正規ではないと思われる)と実は中で一体化しており、入り口が異なるだけ。深センにはこの手の店舗のほうが多い

街中には正規と(見た目からして明らかにアウトな)非正規のApple製品代理店が存在しているが、やはり人はまばらで、むしろ隣にあるHuaweiやLenovoといった中国系メーカーのほうが人で賑わっており、さらにはOppoやXiaomiといったメーカーの出張店舗も出現して、通行客の目を惹いていた。この地域ではSamsungも大型店舗を出しており、やはり注目を集めている。これだけでもわかるのは、中国でブランドを確立しつつあるのはやはり中国の地場メーカーで、街のあちこちでXiaomiロゴを見かけるなど、最も注目を集めるのは人気の新興メーカーといった構図だ。

小米(Xiaomi)製品の販売店舗。こうした店だけでなく、さまざまな店の看板で「小米」のロゴが見られた