説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「iPhoneに使うパソコン、WindowsとMacでできることに違いは?」という質問に答えます。

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WindowsはiPhoneと連携しにくい……ほどではありませんが、Macに比べるとできることは若干制限されます。パソコンからiPhoneの機能をフルに活用したい場合には、Macを選ぶほうが苦労しないことは確かでしょう。

たとえば、パソコンのWEBブラウザで開いているページをiPhoneから開くことができる「iCloudタブ」は、OS X v10.8.2以降/Safari 6以降が動作するMacがシステム条件とされています。パスワードやクレジットカードの情報を共有できる「iCloudキーチェーン」も、OS X v10.9以降が動作するMacでなければ利用できません。

「カレンダー」と「連絡先」、「メール」(iCloudメール)に直接アクセスできるのも、OS X v10.7.5/Safari 5.1.1以降が動作するMacに限定されます。ただし、iCloudコントロールパネルとMicrosoft Outlookがインストールされていれば、Windowsパソコンでもそれらの機能を利用できます。WEBブラウザから「icloud.com」にアクセスし、WEBアプリの機能でアクセスする方法もあるため、使い勝手はともかく利用できないということはありません。

一方、MacとWindowsの使い勝手が大きく変わらない機能もあります。iTunesはMac版とWindows版の機能がほぼ同じため、音楽の同期やアプリの管理など変わらず利用できます。ブックマークについても、iCloudコントロールパネルを通じて、Internet ExplorerやFirefoxなどのブラウザとiPhoneのSafariを同期できます。

「iCloudタブ」のようにWindowsでは利用できない機能もありますが、WEBブラウザで「iCloud.com」へアクセスすればiPhoneと多くのデータを共有できます

■iPhoneとの連携に関するMacとWindowsの機能比較

Mac Windows
iTunes
iCloudタブ ×
iCloudキーチェーン ×
フォトストリーム △※1 △※1
iCloud.com(WEB)
リーディングリスト ×
iCloudメール △※2
連絡先 △※3
カレンダー △※3

※1:MacではiPhotoまたはApertureが必要。WindowsではiCloudコントロールパネルが必要(市販ソフトは不要、エクスプローラから操作)

※2:AppleによりサポートされているのはiCloudコントロールパネルとMicrosoft Outlookを利用する方法だが、他のメールクライアントソフトでも動作報告がある

※3:iCloudコントロールパネルとMicrosoft Outlookを導入するか、WEBブラウザからiCloud.comにアクセスする