SNSで最も気になることは、おそらくフォロワーの数ではないだろか。企業アカウントの運営を行っているのであれば、TwitterやFacenookなどのフォロワーの数が成功や効果を測定する1つの指標になる。

だが、フォロワーの数はそれほど重要ではないという専門家もいるようだ。スタート時に抱えやすいフォロワー数に対する懸念について考察したOpenForumの記事「Twitterのフォロワーが少ないのは問題か?(原題:Does it Matter That No One Following Me On Twitter?)」を紹介したい。

「SNSを始めてみたけれど、なかなかフォロワーの数が増えない」「始めようと思っているものの、実際に運用してフォロワーがつかないとイメージが下がり、かえって逆効果かもしれない」

記事によると、ブランドコンサルの専門家はそんな懸念に対し、「簡潔に答えるなら、"ノー"だ」という。

フォロワーの数が多くなくても、顧客に与えるイメージが悪くなるようなことはないという。誰もがゼロからスタートしなければならない。「SNSのフォワーや視聴者は価値あるコモディティであり、リニューアルできるリソースだ」と説明している。そういった特性から、数の多少ではなく、質という点でフォロワーという存在を考える必要がある。

では質の高いソーシャルメディアのコミュニティ構築はどうすればよいのか。

記事では以下の4点を挙げている。

フォロワーとの深い関係を

これはコミュニティ構築の最初のステップだ。SNS上での関係を改善することに重きをおく。

そのためには、コンピュータの画面を実際の店舗と思って、その先にいる顧客やパートナーに接するとよいという。

フォロワーはたくさんいるが、SNS上の反応や会話が少ないよりも、フォロワーが少なくとも、コミュニケーションを取れていた方が営業やマーケティングの面では成功といえるのではないか。最初に構築すべきものは数ではなく、質の高いやりとりだ。

様々な取り組みを効果的に組み合わせて成長を図る

次はそれを増やしていくことを考えよう。自社の事業や製品に関連ある内容、すでにフォローしている顧客、そして潜在顧客に役立つような内容を意識してコンテンツを提供しよう。

一方的な発信だけではなく、Twitterのハッシュタグなどを活用して、潜在顧客から存在を知ってもらうしかけも工夫したい。

SNS上での対話を通じて知ってもらうことが、深いやり取りができる、フォロワーを獲得する最も効果的な方法だろう。

「自己中心」なシェアは禁物

いくらマーケティングが目的だったとしても、自己中心的なコンテンツはNGだ。

自分が関係する業界で影響力のある人の発言をリツイートする、あるいは引用しながら自分の見解を加えるなど、自分の情報発信しか行っていないページにならないように、バランスを取ろう。

フォロワーが少ないことは恥ではない

あなたは今、試行錯誤しながら、SNS上の立場を確立しようとしている段階ということを忘れてはいけない。

これは一夜にしてできるものではなく、口コミで一気に増えるときもあれば、停滞ムードが長く続くこともある。

上記のルールに従って、質を上げることを優先して、長期的なSNSの運用施策を立てて実行したい。